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1,300年前から20年ごとに遷宮を繰り返した意味と、その行事に絡む現代の人々の生き様を垣間見るよい機会となりました。遷宮には1万本の檜が必要で、それらを近くの杜や木曽の杜で育て、立て替えにより不要になる檜は伊勢の橋などに再利用されているそうです。まさに自給自足、リサイクル、サステイナブルという現代の言葉がしっくりきます。
海に対して山は恋するでも愛するでもなく、「お慕い」し、山も海に対して「お慕い」してきた自然環境の中で、人も長年に渡って海や山に対し「お慕い」の気持ちをもって接してきたと鎌田さんは語っています。自然から離れ都会の中で生きる私達が、改めてこのようなことに思考を巡らせることが、今求められているのではないでしょうか。。
自然との共存、故の自給自足、リサイクル、サステイナブル。現代の街でもそれが可能なのでしょうか?鎌田さんの発言はとても印象的です。「伊勢神宮は過去のものではなく、現代らしいものではないか」と。伊勢神宮は他の神社よりも街の中に存在し、それを中心に社会が形成され、経済も動いています。何か私たちの暮らしもヒントが隠れているようです。
ちなみに伊勢神宮は全部でなんと125宮あり、遷宮はその全てで行うそうです!完了するのは今年の秋とのこと。
来年春に劇場公開を予定していますので、ぜひドキュメンタリーをご覧になってください。