WISDOM PICKUP

叡智というものは、物事を立体視することで奥行きを発見し、その立体感の中に立ち上がってくるものである。 
それらは一面的ではない。領域横断的視点を持ち、クロスリファレンスを行いながら紐解くことが大切である。好奇心をもって世界に向かい、自らの経験、時間、情報、さまざまなリソースと視点から世界を見続けることで、叡智という星座が浮かび上がってくる。 

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アフターコロナに読んでおきたい。”未来予測”に関する記事3選

Next Wisdom Foundation

◉私たちの想像力は小さくなってしまった 〜SF作家 樋口恭介さんインタビュー〜

「未来といっても、一人の人間の目線で直観される「未来」と、その人間を取り巻く地球や惑星規模で起り得る物理法則に則った「未来」は全然違うものです。量子力学や相対性理論にまで及ぶ話かもしれませんが、後者で起こりうる「未来」はあくまで物理法則に則って起きていく。そうした「未来」は人間目線で見たらリスクの話でしかなく、人間がそのリスクにどう対処するかという話になってしまうので、あまり明るい話になりません……」

▷続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/4069/


◉なぜ科学は人間に必要なのか? 〜ソニーコンピューターサイエンス研究所エグゼクティブ アドバイザー ファウンダー・所眞理雄さんインタビュー〜

「未来は予測可能だという人もいますし、それは神の領域で立ち入ってはいけない、という人もいます。(中略)我々には未来を正確に予測することは不可能なんですが、では何ができるかというと、最善を尽くしてプロセスを実行し続けることだと思います。オープンシステムサイエンスによって可能になるのは、現実の問題のよりよい未来予測を説明可能な方法で行うこと」

▷続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/755/


◉未来年表から「未来」を考える 〜Future Lab MIRAIJIN 岡部昌平さんインタビュー〜

「あくまでも予測というのは答えではありません。未来がどうなるのか知りたいという好奇心であるとか、気持ちが動くことはとっても大切ですし、今やっている仕事のあり方や会社のあり方、事業のあり方を考えたり、新しい着想や刺激を得るためのきっかけになるのはいい。でも一つの予測を信じて何かを設計してしまうのは、あまりに危険だと思います」

▷続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/3911/

「ピンチはチャンス」どんな状況も知恵やクリエイティビティで乗り越える記事3選

Next Wisdom Foundation事務局

◉「一番大事なのは、平等。平等な考え方に基づく正義』
ゾマホン・イドゥス・ルフィンさんイベントレポート(2020年4月13日公開)

「……日本に来た時は大変でした。一日一食しか食べられなくて、立ち食いの牛丼太郎がご馳走でした。(中略)7時半から9時まで高円寺で日本人に中国語を教えていました。そのあと夜10時から夜中の3時まで東中野で荷物を運ぶ作業をして、帰りはだいたい朝の4時。ある日、工場で作業中に指を切断したんです。でもこれがよかった、病院に入院してテレビ番組に出てもらえませんかと言われて出るようになった。(中略)私は日本に来れてよかった。いくら問題があると言われてもまだまだ平等社会です。日本は資本主義にとらわれても、まだまだ社会が人間性に基づいている。相手に生きる機会を与えようという気持ちがあるのは日本人だけですよ……」


◉途上国の”ピンチ”を”AMAMIZU”で救う
天水研究所代表、村瀬誠さんインタビュー(2015年6月22日公開)

「……バングラデシュでは日本の常識が全く通用しませんでした。水道がないので毎日朝から数kmの道のりを歩いて貯水池で水を汲み、20kg以上の容器を担いで毎日運んでいます。(中略)150万本の井戸からヒ素が出てきました。天然のヒ素です。それでたくさんの人たちが癌で死んでしまいました。(中略)ボランティアという方法に限界を感じたのです。NGOやNPOは寄付金に頼って活動しなければならない。期間や予算の制約があり、予算がなくなれば活動もストップしてしまいます。しかし、世の中の問題というのは持続可能な答えを求めているので、予算がないから来年はやりませんという事は出来ないんです……」


◉「理想だとわかっていても、”ウィットを込めて”言い続けることが大切」
紛争解決請負人・東京外国語大学総合国際学研究院教授、伊勢崎賢治さんさんインタビュー(2019年11月15日公開)

「……人間は、例えば自然への恐れを認識し、一度経験した天災の被害を予見して、その対策をすることで「技術」を発展させてきましたし、団結して立ち向かう組織論を身につけてきました。恐怖があったからこそ人間は生き残っているわけです。でも、過剰な恐怖、特に戦争につながる恐怖の「政治利用」をどう毒消ししていくか。(中略)日本学術会議の人たちと話をする機会も多いのですが、科学技術を戦争に転用しないという声明を出しています。僕もそれに賛同します。でも、皆さん、分かっているわけです。「戦争に転用されない技術なんてない」ということを。それでも、そういうことを言い続けることが大切なわけです。……」

「遺伝子・微生物レベルの多様性に目を向ける」「常識を捨てて”タテヨコ算数”で考える」「人間を部品扱いしない働き方」「見せられる未来に縛られない」

Next Wisdom Foundation

◉世界で起きていることを真に理解するために、遺伝子・微生物レベルの多様性に目を向ける
ドミニク・チェンさん×竹村真一さん対談(2017年4月24日公開)

「……テロが起きることで身の回りの安全が阻害され、国家は防衛反応として過剰に爆撃し戦争も起こす。メディアではそのような悪いニュースばかりが流れています。先日亡くなられた統計学者のハンス・ロスリングはデータビジュアライゼーションに革命を起こしたと言われる人ですが、非常に本質的なメッセージを残しています。メディアで流れるニュースは悪い話ばかりだが、世界では悲惨なことだけが起きているわけではないと言っています。世界では良いこともたくさん起こっている。世界と対峙するとき、一つの側面しか見ていないと悪い方向に流されてしまうと……」


◉今こそ、人間を”部品扱い”しない仕事の仕方を
クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店店主 影山知明さん(2017年12月13日公開)

「……「こうなったらいい」という想像の源は「違和感」でもあると思うんです。例えば満員電車に対して、「何かがおかしい」と感じる人は多いでしょう。その違和感があるから、「じゃあ、どうなったらいいのか」と人は考えるようになる。例えば、「一人一人が笑顔で気持ちよく通勤できたらいいのにな」って。そういう創造的な想像力がシステムに抗う力だとしたら、そのファンタジーの力を誰よりも持っている人が世界中にいる。それが子どもたちだと思います……」


◉常識を捨てて「タテ・ヨコ・算数」で考える
立命館アジア太平洋大学(APU)学長・出口治明さんインタビュー(2018年10月20日公開)

「……賢いものや強いものや元気なものが生き残るのではない。この先に何が起こるか誰もわからないので、生き残るための条件は「運」と「適応」だけです。「適応」とは「適当な時に適当な場所にいること」なので、人間にできるのは適応だけです。では適応とは何か、それは自分の頭で自分の言葉で常識を疑って考える力のことです。つまり、本当に必要なのは考える力です。何が起こっても自分の頭で考えること「これは何だ」と……」


◉見せられる”未来”に縛られてはいけない
Future Lab MIRAIJIN 岡部昌平さんインタビュー(2020年2月3日公開)

「……手もとの記録では明るい未来の方が多いんです。着実に進んでいるのは医療ですね。医療の世界は成果を共有する仕組みが世界規模で整っていて、しっかり進んでいきます。(中略)でも、その前に私たちの心のほうが問題なんじゃないかと思います。何歳まで生きたいのか? 永遠の命が欲しいのか。そういうことに対して答えを求められています……」

今だから持っておきたい広い視野。”こうあるべき”からオフグリッドしてくれる記事3選

Next Wisdom Foundation事務局

◉代々木公園のホームレス画家と考える、働くとは何か?
画家・露天商 川畑久夫さんインタビュー

「お仕事のことをお聞きになりたいとおっしゃっていたでしょう? そうすると、まず自分をどう表現するかがキーポイントになると思うんです。どんなに自分が立派な能力を持っていたとしても、それを人に訴えるものを持っていないと、せっかくの宝が持ち腐れになってしまう。それが思うようにいかないと、たいていの人は自分が悪いと思うんです。そういう人にいっぱい会ってきました。……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2767/

◉既存教育からのオフグリッド
ミネルバ大学日本事務所代表・山本秀樹さん×東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授・中邑賢龍さん対談イベントレポート

「……「実は不登校、あるいは引きこもりにこそ宝石がいる」という考えです。登校か不登校かではなくて、学習機会があるかどうかっていうことを議論したいと思うんですが、世の中というのは形式だけにこだわるんですね。学校に行かなきゃいけない。子どもたちが学校に行かなくなったら、「学校に行け」と圧力をかけられる。(中略)とにかく世の中、人と違うことを恐れる大人ばっかりです。「何であなたは違うの」「同じことをしないと大変じゃない」「人と違うと就職できないよ」などなど。しかし、就職しようと思うから大変なんです。就職せずに自分で仕事をすればいいだけです。 僕はがんばることが嫌いです。嫌いなことをやるから、みんながんばる。この会場で「今日はがんばったなー」と言う人がおられたら、その仕事は好きじゃないんですよ……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2068/


慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司さんインタビュー

「……混沌の時代には多様性が高まるんです。カンブリア爆発と同じですね。生物に生き残りの危機がやってきたから、生物は多様性を高めた。(中略)現代社会では、国家主義的、保守主義的、全体主義的な流れが強まっているとも言えます。こんな時代に、狂信的に一方向に向かってしまうのは怖いですよね。そこで、そのカウンターパートである必要性を感じています。つまり、平和を目指すというか、善意や性善説に訴える価値観を広めねばならない。(中略)一方で、ひとつの考え方に固まるコミュニティの怖さもあります。分断・分離も怖いけれど、“幸せ教”のような宗教的なことになると、それがファシズム的になってしまう可能性もあるわけです……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/3955/

微生物研究・医療の歴史・予防医学に関する記事 4選

Next Wisdom Foundation

◉都市に生息する微生物を調査し日常との関わりを解明する
GoSWAB代表 慶應義塾大学環境情報学部4年 伊藤光平さん(2019年6月4日公開)

「……微生物の良し悪しは僕たち人間が主観的に決めていることで、微生物がちょっとかわいそうだなとか思います。微生物にも日和見菌がいて、普段は悪さをしないんですが、時々環境が悪くなるとちょっと悪い方へ行こうぜみたいな微生物もいます。今知られていないような微生物を見つけることで、もしかしたら工業的に利用できるかもしれません。僕たちも人生を幸せにするために、微生物を道具として利用するっていうことは一つ考えとしてあります……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/3587/


◉日本医療政策機構 事務局長、米国医療支援NGO Project HOPE コンサルタント・乗竹亮治さんインタビュー(2017年9月7日公開)

「……もともと、ペニシリンの発見に代表されるように、医療の歴史は、細菌や感染症との闘いの歴史でした。またそれ以前の時代に戻ってしまうような状況になりかねません。新しい抗生剤を開発するだけでなく、耐性菌を生まないようにしていく政策も必要です。しかし、これが難しい連立方程式のようになっていて、だからこそ我々のようなマルチステークホルダーのシンクタンクが必要になってくるんだと感じています。説明させてください。
抗生剤を問わず薬の研究開発や販売をしているのは、主に製薬会社です。ところが、画期的な抗生剤の開発というのは、世界的にも、ここ20年近く進んでいないのです。なぜかというと、マーケットが小さいからなんですね。世界規模で、感染症から生活習慣病に疾病構造が変化してきています。がんや糖尿病、高血圧のような生活習慣病の治療薬の開発に集中したほうが、マーケットが圧倒的に大きいんです。各国の政府や機関としては、新しい抗生剤をどんどん開発して欲しい。でも、耐性菌を増やさないためには、本当に必要な患者さんにだけ抑制的に使用しないといけない。どんどんばらまくと細菌がどんどん進化して、耐性を持つから、いたちごっこになるのです……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2001/


◉オフグリッド化する医療〜身体から環境へ、未来社会の健康づくり〜
千葉大学予防医学センター教授・近藤克則さんインタビュー(2017年10月31日公開)

「……この150年ほどの医学の歴史を振り返ってみると、結核菌が1882年,コレラ菌が1883年に発見され、栄養失調・ビタミン不足だとかが病気の原因であることが発見された。その分野の研究が進んで、衛生管理が進み、抗生物質が発見され、栄養が確保されるようになると乳幼児死亡など早期死亡をかなり減らすことができたんですね。多くの人が長生きするようになって、次に課題になったのが生活習慣病で、生活習慣を変えようということになった。

最近、その行き詰まり見えてきていて、「こういう食事を摂った方がいいですよ」「運動した方がいいですよ」と健康教育しても、それを1年以上ちゃんと続けている人はあまり多くない。(中略)では、どうしたらいいのか。気づかれたのが、「人間は環境の影響を受ける」ことです。人間は意識しないうちに地域や社会環境のいろいろな影響を受けて行動を選択している。たとえば、同じ能力を持った個人でも、ブラック企業にいるのとホワイト企業にいるのでパフォーマンスが違いますよね。バイオメディカル(生物・医学的)な研究は、ネズミや試験管の中で実験しながら法則を証明してきたのですが、ネズミだって、きっとみんな同じではない。気の合う友達がいたり、つがいでも円満なのと夫婦げんかしたりしてるのがいたりすると思うんです……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2018/


◉予防医学研究者・石川善樹さん×MRT株式会社 代表取締役社長 馬場稔正さん対談イベント(2017年11月10日公開)

「……例えば、お腹が痛かったら病気かもしれないから病院に行く…私たちは、病気だからこうすべきという固定観念に縛られています。僕は、医療制度や保険制度がグリッドだと思います。疾患が出てきて医療制度が出来た、疾患が出て人に薬の耐性が出て、また新しい疾患が出る…これこそグリッドではないか。そうではなく、疾患は人の個性と捉えたらどうでしょうか。老化も思い込みで、老化という概念にグリッドされているのではないか。疾患と老化というグリッドを無くせば、生きると死ぬしかないんです……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2037/

年末年始に読みたい。2020年的生きかたを考える記事3選

Next Wisdom Foundation

”2020年的生き方”に考えを巡らせる記事をピックアップ。

私たちの生活を取り巻く仕事・お金・暮らす場所について、ちょっと先の未来を見ているゲストに話を聞いています。
2019年は、国際情勢から環境問題、身近なコミュニティまで、様々なニュースがめまぐるしく飛び交う1年でした。確かなものが分かりづらい今だからこそ、必要になりそうな叡智を知ることのできる記事です。


◉Googleの人材開発担当者と考える「働き方改革」
ピョートル・フェリークス・グジバチさんインタビュー

「……これからの世界はリビングエニウェアのような考え方、どこにでも住めるという考え方であれば、フリーランスでありながら、会社で働きながら、自分の会社を持つことも全て同時にできるような働き方がいいと思いますね。僕も今4つの柱で動いています。自分の会社も持っているし、2つの会社で働いて、社会貢献のプロジェクトもしていて、情報発信もしています。いまだに自分のことを一言で定義できないんですけど、それでいいんじゃないか。自分がこういう人なんだ、ということじゃなくて、自分はこういうミッションで動いています、ということが大事だと思います。

では自分のミッションは何かというと、誰でも自己実現ができる世界をつくることです。そう考えると、仕事というのは手法の一つにすぎません。結局、ビジネスを立ち上げても、教育をしても、テクノロジーをつくっても、本を書いても、一つのミッションに貢献できていればどれも価値のあることだと思うんです。
そしてもうひとつ働き方を考える上で残念なのは、会社のレベルでは働き方改革=経営改革ですが、個人のレベルだと働き方改革ではなく生き方改革をしなければならないんですね。自己実現するために、自己認識をして自己開示をして自己表現していくプロセスをちゃんと立ち上げる必要があるんです。残念ながら日本人はそれがとても弱いんですね。……」

▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2873/


◉お金のオフグリッド〜フィンテック、仮想通貨の本質とは?
株式会社マネーフォワード取締役兼Fintech研究所長 瀧俊雄さんインタビュー

「……日本でフィンテックと騒がれているもののほとんどは、貨幣経済の範疇の話なんですね。来たる信用評価経済圏というか、貨幣や資源に縛られないマインドのようなものが評価する経済圏が訪れる前の、資源の制約がある経済圏においてもまだまだできることがいっぱいあると思っています。

そのひとつが、「現金を無くす」ということです。現金がなくても貨幣経済って回るものなので。政府の表現を使うとキャッシュレス化ということになります。
それは単にキャッシュレスになるだけでなくて、たとえば、私があなたに1万円送るとするじゃないですか。紙幣を渡すだけだと1万円が移転するだけですけど、デジタルになると「誰が送った」「誰が受け取った」「何時何分何秒に受け取られました」「なんで渡したの」という細かい情報を記録することができるようになる。
現金のときってそういう情報の管理が極めて雑になるんですよね。それが、たとえば、お小遣い帳に入出金を自動で記録することができるようになったり、あわよくば、「ここで貸借関係があったんだから次の取引のときはなんか別のやり方を考えましょうよ」みたいな提案ができたりする。アナログの現金がデジタルに変わるだけで生まれるポテンシャルって、まだまだすごく大きいわけです。……」

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◉人はどこでも暮らせる?!
Mistletoe株式会社 代表取締役社長兼CEO 孫泰蔵さん×慶應義塾大学大学院教授  前野隆司さん対談

「……可処分所得が多いと自由に物事を選択できる、自由に生きるための経済的な下支えになるのですが、仕事がなくなってワークシェアリングなどが進むと、労働時間が半分になって収入も半分になるかもしれない。収入が生活コストよりも低くなると可処分所得がなくなる、みんな苦しくなる。これをどうすればいいんだろうかと。
そこで気が付いたのは、たとえ収入が減っても生活コストがガクっと減れば可処分所得も変わらない、支出が減ってもいいじゃないかと。つまり私たちが生きている生活コストを1/5とか1/10にできないかなと思っているんです。例えば月30~40万円くらいかかっている家賃などの固定費を、月3万円にできないか、ということなんです。そこをテクノロジーで解決できるんじゃないかと。
では現在のライフスタイルで大きなコストは何かというと住居や車や水道光熱費、住まいや移動に関わる部分に一番お金がかかっています。例えば一戸建てを住宅ローンで買うと、20年とか30年とか、それだけで借金をロックしてしまう、大きな支出がフィックスされてしまいます。このコストが全体の約42%くらいなのですが、これを5%くらいにできないか。……

……21世紀型の価値観で見てみると、土地を買うのに大きなお金を使って、20年借金にロックされて土地に縛られて、もし環境が悪化しても引っ越しもできない。そういうリスクがあるということです。
土地にお金を使うくらいなら、そのお金で世界中好きなところに行って、好きなように過ごして、いろんな人たちと出会って楽しく暮らしていけばいいじゃないかと。そっちにお金を回した方が豊かなんじゃないか。このエコカプセルだけがその答えだとは思いませんが、未来のライフスタイルを考えるきっかけ、マインドシフトのきっかけを与えてくれているんだと僕は思うわけです。……」

▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/1777/

争い、戦い、共同体、人はなぜ争うのか? ”争い”を考察する記事3選

Next Wisdom Foundation

今期のNext Wisdom Foundationは、”AI時代の人間らしさ”をテーマにイベントや取材をしてきました。人間らしさを行動の側面から考えていくと、『争い』は避けて通れないテーマの一つです。

スポーツ観戦に行くと、全身全霊で応援する熱量に驚くことがあります。相手をリスペクトしながら正々堂々と戦い、勝敗をつける試合は楽しく、気持ちのいいものですが、たまに、その熱量の先にあるものがスポーツで本当によかったと思うことがあります。それくらいに人は、競争をするということに熱中するようです。

今回は、争い・戦い・共同体に関する記事をまとめました。
紛争解決請負人として、アフリカやアフガニスタンで武装解除や紛争処理の現場で活動してきた伊勢崎賢治さんには、戦争の本質を聞きました。

『日本史の謎は「地形」で解ける(PHP文庫)』の著者として知られる竹村公太郎さんをゲストに招いたイベントでは、共同体の興りは”敵”の存在からという展開から、人間が培ってきたコミュニティについて深堀りしました。

僧侶のためのお寺経営塾『未来の住職塾』を運営し、新しい時代の仏教を切り拓いている仏教者、松本紹圭さんからは、宗教間の争いについて、不安や恐れをベースに人を動かさない手段について話を聞きました。

身近で、世界で、日々争いに関するニュースが報道されています。大きな問題だと諦めて何もしないよりは、自分なりの突破口を見つけるために考えるほうがいい。3つの記事からは、何かを得られるはずです。時間があるときに、ぜひ読んでみてください!


◉【恐怖の連鎖に膝カックン】紛争解決請負人 伊勢崎賢治さん

「……今は「防犯」と戦争がリンクしてしまっているんです。昔は、テロリズムは警察マターでした。テロ犯が海外に逃亡したらインターポールの警察間協力で対処していたものが、今は「戦争」になったわけです。それが2001年の同時多発テロが歴史的に重要な点です。最近でも、パリでテロ事件がありました。シリアのISが犯行声明を出しましたが、実際にはフランス国内のテロ事件で、犯人もイスラム系のフランス人でした。しかし、それを理由にシリアへ空爆をするわけです。国連憲章に基づいて、個別的自衛権の行使としてね。
技術もそうです。ドローンの軍事利用は既に始まっています。顔の認証技術は、防犯技術として、これからも発達してゆくでしょう。それを搭載したロボット技術も、です。犯人をどこまでも追跡してゆく。防犯は良いことですよね。でも戦争は悪いこと。でも、防犯技術は、そのまま戦争に転用されてゆきます……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/3846/


◉【オフグリッドの世界と、その可能性~コミュニティ編~】特定非営利活動法人 日本水フォーラム代表理事・事務局長・博士(工学)・ 東北大学非常勤講師ほか 竹村公太郎さん

「……共同体、コミュニティっていうのは何でできると思いますか? それは「敵」です。集団を差別化して共同体を作るのは、敵の存在なんですね。日本は歴史上、一回も侵略されなかった。戦争はしたけど、侵略はされなかった。世界でも侵略されていない文明は日本文明だけじゃないか。サミュエル・ハンチントンがこう言っている。歴史上、世界ではいくつもの文明が生まれては滅びた。その中で生き残った文明が5つ。インド、中国、イスラム、欧米、最後が日本。「日本文明はものすごく特殊な文明で、敵もいないし味方もいない」ってハンチントンは言っている。孤立した文明だと。元に戻るけど、共同体というのは敵がいないとできない。そうでないと、自分たちの仲間意識にならないから。でも、日本は孤立した敵のいない文明だったという。では、日本人にとっての敵は誰だったのか? ……」
▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/2050/


◉【AI時代に活きる、仏教の叡智】仏教者・松本紹圭さん

「……唯一絶対のストーリーを信奉する宗教の間では、衝突は絶対に起きます。だからこそ仏教から「宗教をやめますキャンペーン」を今のうちに始めたい。そもそも仏教は説いている内容からして、そういう種類の宗教ではないので、原点に立ち返るという意味でも。
私はいろいろな宗教が一緒になって、お互いの聖地を掃除することをしてみたいです。つまり「対話」ではなく、その場に身をおいて体を動かし、交流することから始めたい。対話から始めようとすると頭でっかちになって、それぞれ自分のストーリーが唯一であると主張し合うだけで終わってしまいます。もちろん対話も必要なんですが、そこから始めると結局対立してしまうので、まずは友達になることが大事なんです……】
▷続きはこちらから https://nextwisdom.org/article/3303/

ファッション・落語・ビジネスの3軸から『表現を再考する』記事3選

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インターネットやSNSを通じて、誰でも表現者になれるのが今の時代のおもしろところ。一方で、さまざまな価値観にあふれる情報の洪水のなかにいると、どの情報を得るのか取捨選択も必要です。今回は、”表現”を軸に3記事をピックアップしました。各分野のプロフェッショナルが惜しみなく語った内容は、三者三様の思考に触れられます。読み終わったあとに、きっとヒントになる言葉に出会えるはず!


◉自分が存在するだけで、表現してしまっている (ファッションデザイナー津村耕佑さん)

「……ファッションは若い人のためのものでもあるんですよ。やっぱり未来を見せていくものだと思うから。僕の年齢だと、未来の量と過去の量を比べると過去の量の方が多い。過去の量があるからこうやって喋れるわけです。でも若者は過去を喋ることはできない、当然ですよね、未来の方が大きいわけだから。だから僕も、昔話が長くなる年寄りになってはダメだなと思って、未来があるかのごとく勝手に想像して、60歳だけど新ブランドを出せばハタチの気分になれるかなと、そういう意味で作ろうかなと思ったわけです。
いまの僕にとって、百年後の未来や未来予想図みたいなものは一切ありません。もはや僕の想像の中でしか未来というのは出現してこないから、自分の想像を超えたいんです。想像を超えるには、自分で無くならなければいけない。自分で無くなるためには、人との関係が必要です。人が自分を壊してくれるから、壊されるためにチャレンジする。そこに反応することでできてくるものがあるのかなって。その瞬間瞬間作っていく、その瞬間瞬間がカッコいい、美しい。でも次の瞬間消えるかもしれない。それがファッションかなと思っています。
カッコいいスタイルをすればずっとカッコよくいられるわけじゃなくて、いくらカッコいい服を着ていても、カッコいい瞬間とそうでない瞬間がある。その瞬間にしか、カッコよさは出現しなくて、次の瞬間にはもう終わる、そういうものだろうと思います。だから、できるだけ、そういう機会に出会うこと。ティーンエイジャーの頃ってそういう機会にいつも出会っていた気がするんですよ。でもだんだんその感じが減るというか、新鮮度が落ちるので、その瞬間に出会うために何をしようかと考えている感じですね……」

▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/3771/



◉米国イェール大学卒業後、三井物産入社。そして落語家となった立川志の春さんが語る「噺の話」

「……よく会社を辞めて入門しましたねとか、よく飛び込みましたねと言われるんですが、まったく飛び込んだという感覚もなくて、「落語がやりたい、これをやらなければ後悔する」という気持ちしかありませんので、自分にとっては自然な流れだったんですね。入ることよりも、辞めないという方が大変でした。
そういう中で兄弟子からも「お前はなにも分かってねえよな」と言われ続けました。例えば「打ち上げで師匠に名刺を持ってこいと言われた時に、お前はどうする?」と。私は師匠のカバンをいつも持っていて、名刺入れには名刺を毎回補充するようにしていますから、「名刺入れを師匠のところに持って行きます」と答えると、それがダメなんだよと。
まずお前がそのまま名刺入れを持って行って、もし周りにいる全然関係ない人たちからも「名刺を下さい」と言われたら、師匠本人は断れないだろうと。無駄に名刺を配らなくてはならないことになる。だから一枚だけ持って行けばいいんだ、と。他に渡す人がいるんだったら、もっと持ってこいと言われる。それだけじゃない。例えば、酔っぱらいにからまれていて名刺を渡したくない、という状況もあるだろう、と。そういう時は名刺がちゃんとあったとしても「申し訳ございません、ただいま切らしております」と言う、師匠がそれを受けて「馬鹿野郎、てめえ名刺を切らすんじゃねえ!」と怒られるかもしれないけど、それはオッケーなんだ。周りを観察した上で、師匠を快適にする為の判断をしているということは伝わるんだ。それを聞いたときに、私は全然ダメだなあと。そのようなことをだんだん身に付けていくわけです……」

▷続きはこちら https://nextwisdom.org/article/1008/


◉Next Wisdom Gathering”越境する思考(takram佐々木康裕さん)

「……語られてることと本当に起きてることの差はすごく大きい」ということです。僕はこういった経験を通じて一般論として語られてることを疑う性格になりました。それを「懐疑的知性」と呼んでいるのですが、一般論や他人の決めた境界を常に疑うということです。
例えば今、パリであんな大変なことが起きていて、報道機関の人がいろんなことを言いますが、僕は基本的にそのまま受け取らない。懐疑的知性を常に持ちながらものごとに向き合うことを、ひとつの自分なりのポリシーにしています。
それから、左脳と右脳について。左脳と右脳は機能が違うと言われてきたんですが、最近の研究ではそれは怪しいんじゃないかと言われています。僕は、長く信じられてきた真実がひっくり返る瞬間が大好きなんですね。要は記憶はここ、言語はここ、身体に関係に関係するのはここにある、みたいな、ひとつの機能が脳のある一部に依存しているという考えを脳機能局在論といいますが、それが嘘らしいことが最近の研究で分かってきた……」

「……見せたい自分と本当の自分って違うんですよね。Genuineness、本当のことを見つめましょうと言いましたが、人には清濁があって、真面目な本を読んでる自分もいれば、不真面目なことを考えている自分もいて、そういう複雑性に嘘をつかず、ちゃんと向き合ってあげることが重要だと思っています……」

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https://nextwisdom.org/article/921/
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夏がきた! ”夜の世界”から人間考察をする記事3選

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夏が近づいてきました! 夏は、ナイトライフが楽しい季節でもあります。
今回は、”夜の世界”をテーマに記事を紹介します!

◉『人類の発展と夜のカンケイ』 
「……バリ島の人は一日の中で三種類の時を生きている。まず、朝は早朝に太陽と一緒に起きて、稲を育てる、つまり命を育てるんですよ。次に、午後はアーティストになって木彫りをやったりする。そして三つ目、夜は人間ではないものになってしまう、神さまとか悪魔とか他の動物になって神さまを楽しませる、つまり「神楽」の時間です。でも神さまを楽しませつつ、自分の中にある神をも楽しませている、ということかもしれませんね。……」


◉『女性は、歌舞伎町のホストに何を求めているのか?』
ゲスト:手塚 マキさん(Smappa! Group会長/歌舞伎町商店街振興組合理事)
「……愛はお金で買えないという人がいるけど、僕はそんなこともないと思う。金持ちがグラビアアイドルと結婚して、家事もやらせてなかったりするでしょ。それって、周りが言う「買ってる」ことと同じじゃないですか。自分磨きのためにムキムキに鍛えてSNSで発信してお客様が増えれば、毎月いろんなお客様が入れ替わり立ち替わり来てくれるからリスクヘッジにはなる。けれど、本当の意味でのホストの面白さや価値というのは、人と深く付き合っていきながら、自分自身も悩んでいくようなところだと思いますけどね。……」


◉『酒場の叡智〜お客様は神様か?〜』

「……私たちみたいなゴールデン街っぽい経営者も少なくなったしね。それに固執したってしょうがないじゃん。街っていうのは動くからさ、客も動くもんでしょう。動かなきゃだめ。だから私はゴールデン街で育って、ゴールデン街で店やってるからね。まったくのゴールデン街育ちだから。そういう店もだんだん少なくなったけど、新しいからね今は。若い子たちが来るのは嫌じゃないよ、全然いいよ。……」

「……好きだからやってるだけだよ。何もかも意味付けて生きてきてないから私。こうだからこうだったとか、こうなっちゃってるんだから、好きでここまできてるんから。なんでって言ったら好きだからだよね。……」

「……15年くらい前に若い人たちが恋愛をしなくなったなと思ったことがあったね。なんでかを聞いたら「断られるのが怖いから」っていうんだよ。20歳かそのぐらいの頃って何かちょっとのことで人を好きになるじゃん、でも「ぜんぜん好きにならない」っていうんだよ。「振られたらみっともない」とかね。そんな私なんか、どんだけみっともないか。……」

『AI時代の仕事を考える』記事3選

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◉「働くのか? 未来」〜働くの未来〜
ゲスト:日立製作所AI研究所所長 矢野和男氏×日本仕事百貨代表/株式会社シゴトヒト代表取締役 ナカムラケンタ氏

「……これまで約100年、人間を標準化して規格化するような働き方が続いていました。標準化されたプロダクトやサービスを国中に行き渡らせるには最適のやり方でしたが、今は「多様性」や「変化」を認め、向き合わないといけません。一人一人が顔も違う、好みも違う、今日と明日でも違う。そういう時代です。
ただ、多様性・変化に対応するには、現場でその都度作戦会議をやったり、実際に人を相手に実験していては対応しきれません。だからこそ、まずはコンピューター上で過去のデータを使って実験のベースとなる部分を行い、実験の確度を上げることが必要になる。これが、人工知能を使う意義だと考えています……」


◉「働いていたのか? 過去」〜労働観の変遷〜
ゲスト:文化人類学者 竹村真一(当財団評議員) モデレーター:Next Wisdom Foundation研究員

「……AIに仕事を奪われる」と言われていますが、それは本来AIや機械の方が得意なことを、人間がしょうがなくやってきたからではないでしょうか。つまりAIの登場はそこから開放されて、ようやく人間本来のあり方に解放されていくのかもしれません。ベーシックインカムが実現されればそうした可能性はあるのではないでしょうか。あるいは、判断と意思決定をAIに任せて人間が仕事に取り組む、そういう可能性もあるでしょう。
このように人間らしいあり方が実現する、つまり人間がアップグレードされる可能性と 同時に、人間がダウングレードされるリスクもあります。同じような規格の人間を大量に育成してやっていたことが、人間がいなくてもできるようになり、人間が「無用化」される状況です。人間を家畜にしない、人間をバカにしないAI社会を注意深くデザインしていかないと、人間のダウングレード化のリスクもまた避けられないでしょう。
『人間の家畜化』という表現は、『サピエンス全史』の著者であるハラリがいみじくも使っています。動物を家畜化したつもりで、動物に奉仕する生活を強いられる状況に人間がどんどん追い込まれていく、という状況のことです……」



◉”お蔵入り酵母”をつかった『新しい日本酒の世界』を感じる日本酒『別鶴』開発
ゲスト:白鶴酒造 商品開発本部主任 佐田尚隆さん

「……日本酒業界はいま若いチャレンジャーがどんどん出てきていて、小さい蔵だけど頑張っているところも多くて、そういうお酒はプレミアム感もあります。例えば、白鶴さんのような老舗メーカーが新しいラインアップを出したとして、当初は「お!」って思って買い、「美味しいじゃん」となるんだけれど、パッケージや社名を含めてなんとなく第3のビールの競争や、酎ハイ系の大手による新ジャンル競争みたいな感じにもなっていきそうで、そんな競争に陥って欲しくはないと思うんですね。
もう少し大手は大手なりの、日本酒業界全体に対するプラットフォーマーとして、例えば酵母の研究や開発の協力をしたり、分析してあげたり、業界全体も発展していく様な感じになればいいなと。それぞれの蔵が多様なお酒を作っていくんだけど、その裏で大手メーカーがバックアップするような構造になると業界全体も発展していきそうだなと思いました……」

『アート・芸能・デザイン』を深掘りする記事3選

Next Wisdom Foundation

【ギャラリスト三潴末雄さんと考える アートの買いかた、感じかた
ゲスト:三潴末雄氏・岡田智博氏】
「……基本的に日本人は現代アートに関して教養主義的になりがちで、「この作品をどう思いますか?」と聞くと、「よくわかりません」と答える人が多いです。よくわからないと言う理由は、この作家が何を考えて、どんなヒストリーを背景にして作ったのかを知らないため。その作家に対する情報や知識がないから、作品を見たときに好きか嫌いかも言わない。これが大体の日本人の態度なんです。
でもこれは基本的に間違っていて、別に作家がどんな人であろうが、超有名な人であろうが、無名の新人であろうが、見た作品に対して自分で感じ取ったものが、まず基本的にある。だから、作品も自分が気に入ったものを買えばいい。投資で買いたい、将来的な利益を作品によって得たいという人は、それはそれで買い方が別にある。なぜそういう態度になるかというと、教育が悪いのかなと思います。……」


【伝統芸能から紐解く日本の歴史
ゲスト:尺八奏者・日本芸能史家 薮内洋介氏】
「……歴史的事象を振り返るにあたり、日本文化とは常に「外来文化」と固定化する「伝統文化」の、大別して二つの文化が隆替し合っているもの、と僕は考えます。宗教と芸能はそもそもの派生を同じくし、産業+信仰、政治+教養のなかで機能してきた歴史があります。日本の歴史を紐解く上において、重要な手がかりとなるのは、目には映らないものへの畏敬の念、それは古代より非常に大事にされてきたアニミズムです。単なる歴史の暗記程度では何も見えてこないので、土地土地を歩くように、歴史を文化文明単位で捉えていく事が肝要に思います。
僕の扱う尺八の歴史は、唐文化として大陸からの流入を日本での発端とします。当初は雅楽の編成にありましたが、唐滅亡以降の改革期に編成から除外を受け、史実からは一時期姿を消す事になります。しかし、中世になると歌人文化に見出され再び息を吹き返しました。次第に当時流行していた禅の影響により思想化すると、本来の音楽行為を超えて精神性が強調されるようになった。近世には仏教禅宗一派「普化宗」として組織化され、全国規模で展開されました。世界中の音楽史上、音楽行為自体が宗教にまで発展したのは例外的です。今日それが芸能「尺八楽」として伝わっております。……」


【Design is not for the better life but the life itself. デザイン再考
ゲスト:流石創造集団株式会社C.E.O 黒﨑輝男氏】
「……デザイナーに課題やテーマを出して、彼らのアイデアと創造性を引き出しながら、一緒に作っていくということを初めてフィリップ・スタルクとやったんですね。すると、スタルクは僕のことを「Editor(編集者)」だというんです。僕はそれはいい言葉だなと思って、家具の編集者になろうと思ったんです。それからも倉俣史朗さんや、エットレ・ソットサスなどいろんな作家と仕事をしました。エットレ・ソットサスは当時「メンフィス」というムーブメントを作った人です。彼らの作品は今ではオークションでものすごい高値になって、美術史に残るものになっています。コム・デ・ギャルソンの川久保さんも自分で家具のデザインをしたり、80年代から90年代はアートとファッション、空間や家具のデザインが一体になって、時代の空気になっていました。……」

年末年始の時間があるときにじっくり読みたい! 『未来』を考える記事4選

Next Wisdom Foundation

【未来の”家族のかたち”?!
オフグリッド化するコミュニティ 渋谷Ciftが提唱する“拡張家族“とは?】
自らを“拡張家族”と定義して、渋谷の新しいコミュニティ「Cift(シフト)」をつくった発起人の藤代健介さんインタビュー


「近代以降は大きい会社に入って核家族の家庭を持つのが成功モデルでした。生活の場と仕事の場を分けて行ったり来たりするっていうのは、僕に言わせればひとつの多拠点生活モデルなんですけど。でも、それは契約先行でできあがった社会で、家庭でも会社でも結果的に孤独を感じるみたいなことになっていった。それが昨今の社会課題の根源的な原因だと思います。
特に3.11以降、そういうひずみが顕在化して行く中で、生活と仕事を分けずに交わらせていく近代以前の姿に発展的に戻ろうという考え方も出てきたわけです。だけど、そうするとひとつの場所で寝食をともにしながらずっと活動することになるから、共依存して自立できないという逆効果も生まれてくる。
それを緩和させるためには、生活と仕事の拠点を増やして多拠点化していくという方向になるかなと。……」


【“シンギュラリティ”は本当に起こるのか!? 人工知能(AI)の現実】
人工知能学会会長・山田誠二さんインタビュー

「AIの考え方を解析するための道具がない、基本的には数学なのですが。ディープラーニングは特に、ものすごく複雑なんです。ある意味それだけ複雑だから人間レベルの複雑なことができるのでしょうが、中身が分からないのは人間の脳も同じような感じですね。
人間のことが解析されていけば、AIも進むというのはあり得ることです。ただ、AIにも大きく二つのアプローチあって、ひとつは人間の脳に学ぶこと。脳科学で知見が得られれば使える。もうひとつは数学でやってしまうこと。これは脳とは関係ありません。
この2つのアプローチのどっちが早く進歩するかは分かりません。今はディープラーニングの性能が上がっているけれど、7〜8年前までは統計数学を使った数学からのアプローチが勝っていたのですから。数学的アプローチの場合、数学でやるので理屈がつく場合が多いんです。理論的にしっかりしている。理論的にしっかりしていると、できることとできないことがわかる……」


【もう再エネは無視できない! 世界の潮流に乗り遅れる日本】
自然電力株式会社代表取締役・磯野謙さん×城南信用金庫顧問/城南総合研究所長・吉原毅さん対談

「原発は明らかにコストが高い、明らかにサステナブルでない、資源エネルギー量としても石油より明らかに少ないんです。コストが安いなんて大嘘で、経済学者で原発のコストが安いなんて言う人はひとりもいません。安全保障のリスクも高い。そんな中、自然エネルギー(再生可能エネルギー)が、世界でがんばっているんですよ。
いま世界の原発の発電能力は年間400ギガワットで10年くらい横並び、稼働率は半分以下です。その間に自然エネルギーは数年間で800ギガワットまで増えました。つまり原発の倍程度の速度であっという間に増えたんです。いま自然エネルギー化を進めているのは中国、そしてアメリカです。ゼネラル・エレクトリックは、原発は日本に押しつけて自分の国ではやってないんですね。中国は自然エネルギーを85%にする計画を立てています。既に世界の再生エネルギー割合は40%を超えていて、キロワットあたり3.5円で発電しています。
日本でもおそらく6〜7円でできる。だからキロワット21円のFIT(固定買取制度)では絶対に儲かるんです。では、なぜ日本で他国ほど導入が進まないかというと、実は世界の5倍くらいの導入コストがかかっているから。……」


【大きなシステムに対抗できるのは、小さなファンタジー。クルミドコーヒー 影山知明氏に聞く資本主義の先の働き方】
クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主・影山知明さん

「僕は僕で「こういうことを実現できたら」「こういうインパクトが生み出せたら」と思い描いていることはあるんですよ。でもそのためにうちのスタッフを手段として利用はしない。だから目的も、向かおうとする先も、スタッフの数だけ多様化して枝を広げていく。もちろん前提としてチーム全体で共有し、育てている価値観もありますから、幹は幹で太くなりなっていきます。でも、枝も増えて葉も茂る。そういう経営の仕方もあるんじゃないかと思っています。
どこまでいっても人間はいのちです。であるならば、機械を作るように工学的に何かをつくるよりは、いのちの形をうまく生かし合うような形で、一つの店だったり会社だったりをつくる、そういうやり方ができないかと考えています。
つまり、仕事に人をつけるのではなく、人に仕事をつけよう、そういう投げかけです。普通は「こういう仕事があるので、これをやれる人」というように仕事に人をつけていくから、ある日Aさんという人が辞めても、2~3日後にはBさんがやって来て、何事もなかったかのように置き換えられる。で、BさんがいなくなればCさんが代わります。つまり、僕らは日々の仕事を通じて「あなたは替えのきく存在ですよ」と言われ続けているわけでしょう。……」

多角的な視点で”幸せ”について考える記事3選

Next Wisdom Foundation

私たちは誰もが、幸せになりたいと願いながら暮らしています。当たり前すぎる感情のため、日々の暮らしに追われていると忘れることもありますが、何かのきっかけで幸せになりたいという感情を思い返す機会はあるのではないでしょうか。
作家の村上春樹さんは、エッセイのなかで『小確幸(小さいけれども、確かな幸せ)』というすてきな言葉をつくりました。日常で起きる出来事を『小確幸』と捉えられれば、私たちはわりとたくさんの幸せを感じながら生活できるのかもしれません。


今回は、”幸せ”に関する記事を3つピックアップします。
1つ目は、日本デジタルゲーム学会理事・三宅陽一郎さんと、幸福学研究者の前野隆司さんの対談イベント。AIと幸福の相関関係を考察することで、人間の幸福について考えていきました。
「幸せの研究は世界中で沢山行われていて、実は、煩悩が減っていくと幸せなことがわかっています。お金とか物とか地位のように、他人と比べられる財を経済用語で「地位財」と言うのですが、我々には地位財を求めたい気持ちがある。でも、地位財による幸せは長続きしないことが、実はわかっている。「ゲームに勝ちたい」、「出世したい」、「金持ちになりたい」という煩悩を満たすことでは、ある程度しか幸せになれない。 
要するに、金持ちになればどんどん幸せになるかと言うと、あるところから幸せになれなくなるんです。ノーベル賞を取ったカーネマンは、「年収7万5千ドルを超えると、年収と幸せは関係なくなる」と言っています。750万円以上を求めても幸せになれないのに、「もっと稼がなきゃいけないはずだ」という気がする。でも、稼いでも幸せにはなれない。 ……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/3344/


2つ目は、「暮らす街によって幸福度は変わるのかどうか」について言及したHOME’S総研所長・島原万丈さんのイベントレポート。
「センシュアス度の高いところに住んでいる人ほど、幸福度や満足度が高い傾向が認められるということです。(中略)東洋経済さんの住み良さランキングと今回の調査対象と重なる都市をピックアップして、同様に満足度と幸福度の相関係数ととってみると、幸福度が-0.016、満足度が-0.035と、グラフのばらつきを見ていただければ分かりますが、全く相関がないということなんです。住み良さランキングで上位だろうが下位であろうが、満足度や幸福度とは関係ありませんよという可能性が指摘できます。……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/1089/


3つ目は、様々な事象からオフグリッドしたときに、”働くこと”はどのように幸せな方向に向いていくかについて議論した、クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主・影山知明さんのイベントレポート。
「確かにマッキンゼーの頃や投資ファンドの時の方が、新聞の一面に載るとか、そういう意味でのインパクトを残す仕事はできていた面はありますが、そこでの付き合い先やそのインパクトを起こした先にいる人は、自分が死んだ時そうは思ってはくれないかもしれない。だから、今は自分にとっての世界や社会というものが、より具体的になったという感覚です。そして「もし死んだら」と考えたとき、自分にとっての大事な人が、固有名詞や顔が思い浮かぶようになったことに、代えがたい満足感や幸福感があります。
そういうやり方をした結果、経済的に貧しくなるんじゃないかということも含んだご質問かと思いますが、そんなことはないと証明したいと考えています。今言ったように時間や手間をかける、人を生かす、事業計画を持たないという経営のやり方をしているけれど、結果的にそういうやり方をしたことでスタバより利益率が高いとか、他社より社員の給与水準も高いということが実現しうると考えていて、それは僕のこれからのチャレンジです。……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/2895/

いま、改めて知る『神話的思考・仏教・高野山』

Next Wisdom Foundation

2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。AIと共生する時代が来ると仮定すると、「人間とは何か?」という根本的な問いに行き着きます。
ここでは、多様な民族に深く関わる宗教の観点から人間と思考について考えた記事を紹介します。


●ドミニク・チェン氏、竹村真一氏対談 【オフグリッドの世界と、その可能性~ナショナリズムとの関係編~】
「……いま僕たちが持っている宗教というものに対するある種の偏見やステレオタイプから脱却して、あらゆる神話的思考が共通の回路をもっているということに気付いていけたら、いま私たちが直面している宗教間対立やナショナリズムの対立を融解させる可能性があるのではないでしょうか。……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/1833/


●僧侶 松本紹圭氏インタビュー
「……考えてみれば、神道って「神教」にならなかったんですよね。一方で仏教は、古くは「仏道」と呼ばれていたものが、明治期に入ってキリスト教やイスラム教といったreligionに出会う中でつい「仏教」と名乗るようになってしまった。Religionの語源は「固く縛る」といった意味だそうです。本来は人の心を自由にするはずの仏教が、宗教というカテゴリに縛られてしまっているのではないかと。神道にはいわゆる教義がありません。環境的宗教であり、自然的宗教であり、広い意味では宗教的なものですが、別に宗教=religionの枠にくくる必要もないと思うんです。だから仏教も本来の「仏道」として、神道とともに『宗教(religion)じゃないよキャンペーン』を展開してはどうかと思うんです。……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/3303/


●高野山別格本山三宝院副住職 飛鷹全法氏、生駒芳子氏対談 【高野山に学ぶ叡智】
「……日々の行は、朝3時から始まるのですが、ひとりで本堂で拝んでいると、突然ものすごい雨が叩きつけて来て、おそろしいほどの雷鳴が轟く。このまま自然の猛威に呑みこまれてしまうのではないか、とおののきながらも必死に拝んでいると、いつのまにか雨は止んで、森に光が静かに満ちてくるんです。かすかに一声、鳥の鳴き声が響いたと思うと、次第に鳴き声が重なり合って、夜明けを導いて来るんですね。道場から外に出て空を見上げると、雨に洗われた青空は限りなく澄んでいて、木々の合間から射し込む木漏れ日は、まるで透明な音楽のようでした。本当に体が震えるような感動を覚えました。その時、ああ、だから空海さんは後夜っておっしゃってたのかって、思ったんです。……」
続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/582/

AIと人間の関わりを考えるときに、改めて考察したい『命』についての3記事

Next Wisdom Foundation

2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。

たとえば、感情をもつAIが出現して私たちの生活に入ってきたときに人間は何を考えるのでしょうか? そもそも、人工物と自然物の境界線がゆらいでいくのではないか? AIについて考えるほどに、私たち人間は今までにないほど『命』について考える時代がくるのではないでしょうか。

今回は、『命』をテーマに記事をまとめました。一つ目は、生命をつくることを多義的に研究するアーティストであり、生命科学研究者の岩崎秀雄さんをゲストに招いたイベントレポート。

「『人工細胞を作る』というのも、非常に野心的なプロジェクトです。僕たちの体は大体40兆個ぐらいの細胞でできていますが、細胞は基本的に親から受け渡されています。つまり、『細胞は必ず細胞から生まれる』というテーゼがあるんですね(細胞説)。そこを人工的に作ってしまうのが人工細胞研究です。……」
★続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/3131/

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二つ目は、食べることについて改めて考察した『美味しいの叡智2』のイベントレポート。あらゆる生物は生命維持のために食べますが、味わう行為は人間にしか許されていないこと。美味しいものを食べたい欲求は誰にでもありますが……。

「現在、僕たちが食べている肉がどこから来るかというと、元は家畜であったり狩猟で獲った動物だったりします。家畜を育てるには、土地・飼料・水などが必要ですが、その飼料や水がどんどん足りなくなってきている現実があります。
肉を安定して生産するために、焼き畑農業によって森林資源が減少したり、農業や畜産によって水や土地の汚染が進行したり、狭いところで工業的に肉が作られるので薬剤を大量に投与しないといけないといった問題があります。さらに今まで家畜の飼料を作っていた農地が、バイオエタノール技術の発展によって燃料用作物に振り向けられることで、飼料価格が高騰する問題も出てきました。その結果、牛肉や豚肉の値段も上がっていく。そういう諸々の問題を解決できる方法の一つとして、代替タンパク源が注目されています。……」
★続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/3257/

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三つ目は、命を食べるという視点から、蜂獲り師で罠猟師の熱田安武さんのイベントレポート。

「このシカに関しては、参ったんですよ、本当に。最期、座り込んでこっちを見てくるんです。何をどう思っているか、わからないんですけど、そういうことを思う猟師と思わない猟師がいるんですね。”おめえそんなの気にしとったら猟師がやってられるか”と言う人もいるし。気にするなって言われても、気にします。だから、殺すのを人に任せることはないし、自らの手という責任においてまっすぐ向き合う以外に何ができるのか、と思います。
そういう意味でいうと、さっきのイノシシなんかは自分のことを殺しにくる。自分の五感と身体を駆使して、仕留めてお肉にする。エネルギーとエネルギーが成り立つというかそういう感覚があって。シカさんは、どっちかというと、”殺さないで”っていう表情に見えますし、こちらへの殺意も明らかに違うなぁって。それで昨年の冬頃、いっぱいいっぱいになってしまいました。……」
★続きはこちら→ https://nextwisdom.org/article/1277/

『AIと人間の関わり』に関する3つの視点

Next Wisdom Foundation

2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。すでに、IoTは生活基盤に入っており、”AIマンション”の開発が進んでいるというニュースも聞かれます。今後も、私たちの暮らしに関わるAI進化の話題は増え続けるでしょう。

今回は、今気になる『AIと人間の関わり』をテーマに記事をまとめました。
まずは、政治にAIの導入を試みて世界初のAIメイヤーとして選挙に出馬した松田道人氏へのインタビュー。

「IT化・AI化の荒波にのまれにくい最後の分野が政治だと思っています。その理由は、市場原理が働いていないから。いまどき二世が親の名前で活躍してるのは政治家と芸能人くらいでしょう。敢えて政治の中に入って、市場原理で壊していくことも必要ではないか? もちろん、市場で処理すべきでないこともあると思いますが、そもそも情報公開がされていないから、効率化できる仕事や改善すべき点があるということ自体が世の中に伝わっていないんです。……」

【続きはこちら】https://nextwisdom.org/article/3200/ 

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二つ目は、マンガ『機械仕掛けの愛』の作者・業田良家氏のインタビュー。
たとえば人間と同じ感情・同じ姿を持ったAIがあらわれたときに、人間はそのAIとどう付き合っていくのか……? 『機械仕掛けの愛』は、エンタテインメント要素があり誰でも読みやすい1話完結型のマンガの中に、人間とは何か? という哲学的な問いが織り込まれています。その作者が考える、人間とAIの関わり方について話を聞いています。

「僕はAIやコンピューター技術について調べれば調べるほど、暗い気分になるんです。でも、それは漫画では描けないんです。そういう漫画は誰も読みたがらないですから。それに、漫画や創作ものは、読者を励まさなければいけない。励まさないと基本的に意味がないと思っているので、その中で必死に良い面を探そうとします。そして希望を描くことによって、少しでも未来が良い方に向かっていけばいいな、と思って描いています。
加えて、ささやかな希望でもあるのですが、僕が描いた漫画もAIが将来見るだろうと。こういう気持ちを持ちながら描いた漫画家がいるんだな、こういう風に読む読者がいたんだな、と思ってもらえるかもしれない。……」

【続きはこちら】https://nextwisdom.org/article/3066/

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三つ目は、人間とAIが共生した場合に起こりうるトラブルと法律の関わり方について、専門家の工藤郁子氏と開催したイベントレポート。
AIを搭載した車が人身事故を起こした場合の責任はどこにあるのか? AIに課税すべきか? 簡単に国境を超えるAIを国ごとの法律で律するのは難しいのではないか? などなど、AI共生時代に起こりうるトラブルを想定した具体的なトピックスで、とてもエキサイティングなレポートになっています。
「GAFAはAIの開発に巨額の投資をしていて、ビッグデータ・ビジネスやアルゴリズム等を彼らが主導していくと言われています。なので、中国や欧州はアメリカの一極集中になってしまうのではないかと強い警戒感を持っています。ですが今のご意見では、AIは民主化が進んでオープンになり、誰もがAIを開発したり、使える環境が整う。そうするとパソコンと同じで、AIやロボットを特別に捉えて制度を構築するよりは、一般的な話としてセーフティネットや税制を考え直すほうがよい、というご意見でした。日本ならどっちがフィットしそうか、アメリカだったらどういう戦略をとるか、アメリカや中国に対抗するために日本はどういう戦略や法制度がありうるか、あるいは国際的なハーモナイズを考えると、どの辺りがバランスなのか……」

【続きはこちら】https://nextwisdom.org/article/3223/

”AI共生時代”の前に読んでおきたい。Next Wisdom Foundationが考えてきたAIに関する記事4選

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日々、AIに関するニュースを耳にすることが増えてきました。このまま進化が続けば、人間とAIの共生時代がやってくるのでしょうか。ここでは、今までにNext Wisdom Foundationが考えてきたAIに関するレポートを紹介します。”AI共生時代”が来てもむやみに怖がることのないように、ここできちんと知っておきませんか。

最初の記事は、複雑系科学者 池上高志さんが2015年に行ったイベントレポート前後編。
「エクスポネンシャル・テクノロジーというものがあり、それが爆発的に増えていくと、科学もいままでと同じ形でいられません。やれることも変わるし、「わかり方」も変えていかなくてはならない。そのとき、ただ混乱して騒ぐだけなのか、それとも、何ができるかを考えて科学の形を変えようとするか。僕は後者を考えていて、今までやってきたことは捨てて、新しい科学がつくれるのではないかということを目指しています。……」

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二つ目の記事は、人工知能学会会長 山田誠二さんへのインタビュー。
「2045年頃に人知を超えるAIが実現し云々という意味でのシンギュラリティは噴飯ものと言っています。たぶん、できないでしょうね。
机上の空論にさえなっていないと思います。根拠もありません。ハードウェアが指数関数的に伸びるというのはある程度できるかもしれませんが、ハードが伸びればシンギュラリティが起こるわけでもない。アルゴリズムが指数関数的に伸びれば良いのでしょうが、そうはなっていません。……」

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最後は、AIとファッションにフォーカスしたイベントレポート。『ファッションおじさん』運営者の酒井聡さんと、ファッションジャーナリストの生駒芳子さんをゲストに迎えました。
「ロボットやAIは何ができるのか? 手で彫るという行為もAIができちゃうんじゃないかとか。その時にAIにできないことは何なのか? よく言われるのは、人間のゆらぎや曖昧さ、不規則性です。人間の目にはゆらぎがある方が自然に見える。きれいに整えられた機械的なものは逆に不自然に見える。……」

知識として知っておきたい。最旬エネルギー事情を知る記事4選

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今回は、きちんと知識として知っておきたいエネルギーについての記事をピックアップします。石油に取って代わるエネルギーは「藻」という話、エネルギーについて考えることは地方創生につながるという取材レポート、再生可能エネルギーは儲かるというイベントレポートまで、最旬のエネルギーについて知ることができる記事を取り上げます。興味のある記事から、じっくりお楽しみください。

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まずは、藻類の石油生成の過程を科学的に再現することに成功した筑波大学の渡邉信教授の取材レポート。
未来のエネルギーが、石油に代わって科学的に生成された藻類オイルになる可能性はあるのでしょうか?

「オーランチオキトリウムが注目されたのは、2010年以降です。長い間、みんなに相手にされていなかった生物だから、まだまだ分からないことも多くありますが、いろいろ調べていくと、とんでもないことが分かってきています。まず、他の藻類に比べても、オイルを作る生産量がものすごく高い。オイルを体内に70~80%くらい蓄積します。中には、炭化水素系といって石油とほぼ同じ成分のオイルを蓄積するものもあります。そして、オーランチオキトリウムのいいところは、ものすごく増殖が速いところです。……」

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次は、3名のゲストを招いて開催した「オフグリッドの世界と、その可能性〜エネルギー編Vol.1〜」のイベントレポート。それぞれの立場から語られた、未来のエネルギーについての白熱した議論の模様をレポートしています。

「我々は最終的に水分解水素製造プラントというのを作りたいと思っています。広大な敷地に水分解パネルを敷き詰めておいて、太陽光で水から水素を取り出します。この水素を二酸化炭素や窒素と反応させて、肥料に用いるアンモニアや化学原料を作ります。ガソリンにしてしまっても構いませんし、水素を直接そのまま使うということもできます。……」

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3つ目は、かまぼこで有名な小田原の老舗企業『鈴廣』の取材レポート。本社の建物を100%再生可能エネルギーで動かし、地域の企業と共にエネルギーの地産地消で地域活性化を実現し、なかなか進まない国の再生可能エネルギーへの転換に対して他の地域と連帯しながら改革の声を上げています。

「昔の電気というのは高いところから低いところへしか流れない。だから大きな発電所を作ってそこからダムのように流すしかないと思われていたわけです。ところが今は、テクノロジーが発達したので、電気も融通がきくんです。……」

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最後は、再生可能エネルギーの実践者 自然電力株式会社代表取締役の磯野氏と、城南信用金庫顧問 吉原氏による「「オフグリッドの世界と、その可能性〜エネルギー編Vol.2〜」のイベントレポート。

「太陽光は最も安い電源になりはじめています。風力発電はこの10年でコストが半分になりました。エネルギー事業はもともと”燃料をどう分配するか?”という事業なんですね。今までの原子力や火力による発電だと、どうしても限られた燃料を確保しないといけないので巨大な国家事業になってしまう。しかし再生可能エネルギーはそのような”燃料のビジネス”ではなく、”技術のビジネス”なんです。だから限られた燃料の取り合いじゃなくて、誰がイノベーションを起こすか、というITの世界に近いんです。……」

働くとは何か? 4月に読みたい記事を公開しました!

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4月に入り、新しい職場や部署で働きはじめた方も多いのでは? Next Wisdom Foundationでは、「働くとは何か?」を多方面から考える記事を公開しました。

まずは、Googleの人材開発担当者と考える働き方改革について、ピョートル・フェリークス・グジバチ氏に話を聞きました。Googleには「働き方改革」は存在せず、強い企業に共通しているのは、強いミッションを持っていることだと言います。
「今シリコンバレーで一番儲かっている会社というのは、グーグル、フェイスブック。そのような会社はミッションが非常に強いんですね。どんな世界を作りたい、ということをしっかりビジョンとして持っています。グーグルは全世界のあらゆる情報を整理して誰でも使えるように提供していく。その情報もネット上のデータだけではなくて、ユーザーの健康情報や環境情報も取り込もうとしている」

2つ目は、働くとは何かを突き詰めた結果、全てのモノを捨てて代々木公園で暮らす道を選んだアーティスト、川畑久夫さんの記事。
「仕事には、たとえばお金を借りてマンションを建てて、さらにそれを担保にしてまた建てて、というようなことが世の中にいっぱいあるじゃないですか。どんな人生も歩けるんですよ、歩こうと思えばね。でも、僕の場合はそうじゃなかったんです。仕事は表現をする手段だと思ったんです。
人間が人間として自分を表現する。何とかして生きていこうと思うと、自分がどんな状況にしても、どのようなものを与えられても、まず自分が幸せな状態をつくることです」

3つ目は、会社・家族・地域など分断したコミュニティを、”拡張家族”で分断を超えて渋谷Ciftをつくった藤代健介さんのインタビュー。

「大学院を卒業するタイミングで就職するという選択肢を一応考えたんですけど、結構すんなりと就職するのをやめました。ひとつの組織に所属することにはメリットとデメリットもあるけど、自分としては常に変化ができるような環境に身を置きたいと思ったんです。それで、自分の会社を作って、そこを軸足にしつつ、他の環境にも依存しながら影響を受けていこうと考えました」

Next Wisdom Foundation研究員 植原正太郎のオススメ記事は?

Next Wisdom Foundation 研究員 植原正太郎

岡山県美作市の里山でオオスズメバチの蜂追い猟と猪の罠猟を生業にする熱田安武さん。地域の人たちからの通称は「野人さん」。猟期になると、毎日野山を駆け回る光景からその名がつけられたそうだ。

彼が相手にするのは「野生」。オオスズメバチもイノシシも、生きている。それぞれの昆虫や動物ごとに、独自の感性のもとに餌をとり、巣を作り、子孫を残している。

熱田さんは猟の最中、その野生の感性に自ら浸ることで、獲物を仕留める。森の匂い、肌にあたる風、獣の気配。言い表すことのできない感性の中で彼は生きている。

トークイベント中、彼の話をとても物珍しそうに聴衆は聞き入っていたが、2000年前に暮らす人たちにとっては当たり前の感覚だったはずだ。今の私たちのDNAの記憶にも残存していると思うと、都会ばかりで過ごしていられない気持ちになる。

Next Wisdom Foundation

地球を思い、自然を尊び、歴史に学ぼう。

知的で、文化的で、持続的で、
誰もが尊敬され、
誰もが相手を慈しむ世界を生もう。

全ての人にチャンスを生み、
共に喜び、共に発展しよう。

私たちは、そんな未来を創るために、
様々な分野の叡智を編纂し
これからの人々のために
残していこうと思う。

より良い未来を創造するために、
世界中の叡智を編纂する
NEXT WISDOM FOUNDATION