EVENTS
OVERVIEWこんなイベント
SOW! はこれからの未来を切り開くための叡智や、失われそうな叡智を持って取り組む人・団体(プレゼンター)に対し、各分野の専門家や参加者のみなさんとブラッシュアップをしながら、クラウドファンディングをその場で行うイベントです。
会場で応援したいプロジェクトの立案者から直に話を聞いて、心打たれて賛同したくなった企画に、その場でファンディング参加ができる形式です。みなさんのイベント参加費3,000円のうち1,000円を支援金として、ゲストにお渡しします。
今年のテーマは『アップデイト』。2019年の財団の大テーマ『人間しかできないこと』をもとに、これまでの伝統や技術、活動をこれから100年先を見据えながらアップデイトしようとしている人やチームをプレゼンターにお呼びします。
※株式会社ニューロープ代表取締役・酒井聡さんのゲストサポーター出演はなくなりました。ご了承ください。
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【プレゼンターN0.1】【宇宙建築】世界で唯一の「折り紙」技術で月に家を建てたい!
株式会社OUTSENSE 代表取締役社長CEO髙橋鷹山さん・広報担当 植松風登さん
OUTSENSEチームは、「折り紙」を応用した独自技術で「家を折り畳む」を可能にし、最終的に月に家を建てることを目指しています。宇宙で建築物をゼロから作るには、コストの観点から資材搬送を超軽量化すること、また現実性として人による作業を最小限にすることが求められます。開けば使えるORIGAMI HOUSEは、宇宙建築にもってこいの発想です。
今回のテーマは “アップデイト”。ORIGAMI HOUSEは、限られた条件に思わぬ発想で挑もうとしている点、それが日本に古来からある折り紙や宮大工(釘を一切使わない木組み)といった技術を掘り起こし、最先端の技術に生まれ変わらせた転換ぶりに業界と技術のアップデイトを感じ、ノミネートにいたりました。
※CAMPFIREでもクラウドファウンデイング中!
https://camp-fire.jp/projects/119111
【プレゼンターNO.2】老舗・白鶴酒造の若手社員がつくる
”お蔵入り酵母”をつかった『新しい日本酒の世界』を感じる日本酒『別鶴』開発 白鶴酒造 商品開発本部主任 佐田尚隆さん
誰もがきっと一度は目にしたことがある日本酒の代表格「白鶴」。1743年設立という老舗酒造のなかで、20〜30代の若手社員が商品開発にチャレンジしたのが『別鶴(べっかく)』です。”新しい日本酒の世界を覗こう”というコンセプトでつくられた日本酒は、”お蔵入り”酵母をつかうアイディアが取り入れられているほか、酒づくりで使用した杉樽をスツールに再利用するなど、ミレニアル世代らしい工夫も見られます。イベント当日は、老舗酒造のなかの若手社員としてどんなふうに企画を実現したのか、働く人・ 働き方・日本酒の”アップデイト”について、ゲストサポーターと一緒に探っていきます。
※Makuakeでもクラウドファウンデイング中!https://www.makuake.com/project/hakutsuru/
【プレゼンターNO.3】都市に生息する微生物を調査し日常との関わりを解明する!
GoSWAB代表 慶應義塾大学環境情報学部4年 伊藤光平さん
現役大学生によって構成されるGoSWABチームは、日本都市部の路上や建築物の表面を綿棒で採取し、どのような微生物がいるか? その分布や、その微生物がどのような機能を有しているかの遺伝情報を調べるプロジェクトです。
インフルエンザで学級閉鎖になる小中学校の多さは社会現象になりつつあります。集団感染解決策の1つとして、「住空間に微生物の多様性を作ること」があげられます。アレルギーと微生物の多様性を確保する重要性の関係を指摘する研究も進んでいます。2050年には癌よりも薬剤耐性遺伝子による感染症死因が増えると言われているなか、微生物コントロールで健康を維持するという視点はとても重要になってきています。
ただ、この都市部の採取サンプル数が、まだまだ少ないというのが現状です。現在発見されている微生物は実際に存在する微生物の1%以下ではないかともいわれています。
人種の多様性が少ない島国に、2020年にかけて海外から大勢の人が来日します。人の移動によって微生物の分布がどう変化するのか。これから微生物コントロールによる健康づくり・都市デザインを提案して行く上で重要なサンプルが採れる時期です。
私たちNWFはGoSWABプロジェクトに対して、①微生物観点から健康づくりを考える②都市の作り方を考える、という新しい視点を得られると感じ、今回のノミネートに至りました。
※Readyforでのクラウドファウンディング→https://readyfor.jp/projects/14786
【プレゼンターNO.4】暗黒銀河を観ることができると、生命の源がわかる!銀河誕生の謎に迫る天文学者・筑波大学 宇宙観測グループ 中井直正さん
銀河は、計算上予測されている数の1-2割しか観測できていないというのが現状です。宇宙の遠方の銀河誕生の部分は、まだ大きな望遠鏡や衛星観測でも見られません。
中井先生は、それを見たい! と強く思っている方の1人です。現在は、高性能の望遠鏡を開発して、南極に設置すれば見られると考えられています。ただ南極という厳しい気候の中では従来の望遠鏡では対応できず、高性能化が必要であり、それにかかる費用は26億円。この金額を工面するのは非常に困難な道のりですが、モチベーションを支えるのは『生命の源に近づきたい』という思いでした。生命を構成する炭素や酸素は星の中で生成されています。そしてその星たちが銀河です。生命の起源がアップデイトされる可能性があるこのプロジェクト、ぜひ多くの人に中井さんチームの情熱を感じていただきたいと思います。
※Readyforでのクラウドファウンディング→https://readyfor.jp/projects/antarctic-telescope
GUEST
【ゲスト】
プレゼンター①【宇宙建築】世界で唯一の「折り紙」技術で月に家を建てたい! 株式会社OUTSENSE 代表取締役社長CEO
髙橋鷹山さん
1994年生まれ。大学3年次、宇宙建築について学ぶべく東海大学へ編入学。宇宙空間で使用する大型展開構造物の研究に尽力する。また並行して、学生団体「TNL」を創設。
「宇宙で暮らすを実現する」をモットーに、宇宙建築を志す学生たちのプラットフォームとして精力的に活動を行う。
大学院に進み、JAXA特別研究員としても研究を続けるが、次第に研究現場の実情と自分の創りたい世界との間にギャップを感じるようになり、半年で自主退学。
日本を代表する宇宙ベンチャー「ispace」でのインターンを経て、本気で宇宙に挑戦することを決意する。
2018年8月、学生団体や研究室の仲間たちと共に、株式会社OUTSENSEを創業。
「折り紙」を応用した独自技術で「家を折り畳む」を実現し、「月に家を建てる」ことを目指す。
【ゲスト】
プレゼンター①【宇宙建築】世界で唯一の「折り紙」技術で月に家を建てたい! 株式会社OUTSENSE 広報担当
植松風登さん
1996年生まれ。京都大学 工学部 物理工学科 宇宙基礎工学コース 4年生(休学中)。幼い頃から宇宙が大好きで、宇宙工学を学ぶために大学に入るも、想像していたものと実際に机上で学べるものとのギャップに幻滅。バンド活動に明け暮れる大学生活を過ごしていたが、「死にかける」体験をしたことを機に、「いつ死んでも後悔のないように生きよう」と心に決める。以前より交流のあった髙橋との再会を経て、自分の原点である宇宙を見つめ直し、創業前のOUTSENSEにJoin。同時に、大学から離れることを決意し、上京して現在に至る。
【ゲスト】
プレゼンター②【老舗酒造の若手社員による”新しい日本酒”開発】白鶴酒造 商品開発本部主任
佐田尚隆さん
1986年兵庫県生まれ。2010年広島大学大学院修士課程修了。同年白鶴酒造に入社。研究開発室で5年間、清酒酵母の研究、糖質オフ清酒の技術開発等を担当。2015年から戦略開発本部(現商品開発本部)にて商品開発に従事。
2016年に商品開発プロジェクト「別鶴」を立ち上げ、同世代の若手社員とともに若者向けの日本酒の開発を行う。
【ゲスト】
プレゼンター③【都市に生息する微生物を調査し日常との関わりを解明する!】GoSWAB代表 慶應義塾大学環境情報学部4年
伊藤光平さん
高校1年から慶應義塾大学先端生命科学研究所で特別研究生として微生物の研究を始め,その後,慶應義塾大学環境情報学部に入学.大学2年次に都市環境の微生物群集を調査する「GoSWAB」プロジェクトを立ち上げ,東大・慶應大・上智大の学生と活動している.自身は環境微生物についての論文を2報出版しており,2018年にはForbesが選ぶ世界を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN 2018」を受賞した.
【ゲスト】
プレゼンター④天文学者、筑波大学 宇宙観測グループ【行方不明の星たちを探すカギに遂に辿り着く。銀河誕生の謎に迫る】
中井直正さん
1954年生まれ。関西学院大学卒業、名古屋大学・東京大学の大学院修了。国立天文台野辺山宇宙電波観測所に長く務めたのち、2004年から筑波大学勤務。2018年から関西学院大学にも勤務。銀河や巨大ブラックホールの観測的研究に従事。行方不明の星たちを探して銀河誕生の謎に迫る。南極望遠鏡の実現に悪戦苦闘している。日本学士院賞、仁科記念賞等を受賞。
【ゲスト】
【サポーター】楽天株式会社 執行役員 CDO(チーフデータオフィサー) グローバルデータ統括部 ディレクター
北川 拓也さん
ハーバード大学で数学と物理学を専攻し、同大学院物理学科博士課程を修了。物性物理の理論物理学者として、『Science』、『Nature Physics』、『Physical Review Letters』などの学術雑誌へ20本以上の論文を出版。その後、楽天でデータサイエンスの組織を立ち上げ、現在、CDO(チーフデータオフィサー)としてグループ全体のデータ戦略と実行を担い、インドやアメリカを含む海外拠点の組織も統括する。2017年に設立された楽天データマーケティング株式会社では取締役を兼任。データ基盤作りや科学的な理解に基づく顧客体験の提供、広告事業の立ち上げ、データによるビジネスイノベーションなどを推進している。
【ゲスト】
【サポーター】スーパーイノベーター/ヤフー株式会社 社会貢献事業本部/IDOM株式会社 広報担当 Attract Growth Team/株式会社ブリリアントソリューション 執行役員/Qetic株式会社 Evangelist 他
沼田尚志さん
16歳で原因不明の難病を患い半身不随となる。3年間のひきこもり生活後、通信制高校/大学を経て大手通信キャリアで1stキャリアを積む。9年間でSE/営業/ハードウェア開発/企画戦略/新規事業など様々な担当を経験し、2017年ヤフーへ転職。本業の傍ら新ビジネスに関るイノベーター達の祭典「しんびじ」を開催。
【ゲスト】
【サポーター】ファッション・ジャーナリスト、一般社団法人フュートゥラディションワオ代表理事/NWF評議員
生駒芳子さん
VOGUE,ELLEでの副編集長を経て、2004年よりマリ・クレール日本版・編集長に就任。2008年11月独立後は、ファッション、アート、ライフスタイルを核として、社会貢献、エコロジー、社会企業、クール・ジャパン、女性の生き方まで、講演会出演、プロジェクト立ち上げ、雑誌や新聞への執筆に関わる。伝統工芸を開発、世界発信するプロジェクト、地方創生の地域プロジェクトに取り組む。内閣府クールジャパン官民連携プラットフォーム構成員、国連WFP(国際連合世界食糧計画)顧問、NPO「サービスグラント」理事、JFW(ジャパンファッションウィーク)コミッティ委員等。
【ゲスト】
【サポーター】カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長、当財団代表理事
楠本修二郎
1964年、福岡県生まれ。1988年、早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルートコスモスを経て、大前研一事務所入社。平成維新の会事務局長に就任。2001年、カフェ・カンパニーを設立し、代表取締役社長に就任。“コミュニティの創造”をテーマに、およそ70ブランドを展開する他、地域活性化事業、商業施設のプロデュース等多様な事業を手掛けている。2010年よりクールジャパン関係の政府委員を歴任。(一社)東の食の会、(一社)フード&エンターテインメント協会の代表理事、東京発の収穫祭「東京ハーヴェスト」の実行委員長を務める。
【ゲスト】
【サポーター】株式会社LIFULL 代表取締役社長、当財団代表理事
井上高志
新卒入社した株式会社リクルートコスモス(現、株式会社コスモスイニシア)勤務時代に「不動産業界の仕組みを変えたい」との強い想いを抱き、1997年独立して株式会社ネクスト(現LIFULL)を設立。インターネットを活用した不動産情報インフラの構築を目指し、不動産・住宅情報サイト「HOME’S(現:LIFULL HOME’S)」を立ち上げ、掲載物件数No.1(※)のサイトに育て上げる。2011年からは、海外進出を開始。2014年には世界最大級のアグリゲーションサイトを運営するスペインのTrovit Search, S.Lを子会社化。現在は、国内・海外併せて14社のグループ会社を展開し、世界57ヶ国にサービス展開している。
座右の銘は、LIFULLの社是でもある「利他主義」。LIFULLの事業の他、個人でもベナン共和国の産業支援プロジェクトの展開、一般社団法人新経済連盟 理事を務める。 ※産経メディックス調査(2018.1.30)