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いま日本で進められている「働き方改革」は誰にとっての「働き方」であり「改革」なのでしょうか? 会社側が経営的視点から考える「働き方」と、働く個人の生き方から考える「働き方」の間には深い溝があるようにも見えます。そして日本人の働き方は海外からどのように映っているのでしょうか? これからの働き方はどのように変わっていくのか? ポーランド出身、Googleで人材育成と組織開発に携わってきたピョートルさんと一緒に、日本の働き方の未来を考えました。
<プロフィール>
ピョートル・フェリークス・グジバチ 氏
ポーランド生まれ。ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後、2000年に来日。2002年よりベルリッツにてグローバルビジネスソリューション部門アジアパシフィック責任者を経て、2006年よりモルガン・スタンレーにてラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、2011年よりグーグルにて、アジアパシフィックでのピープルディベロップメント、さらに2014年からは、グローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。著書に『0秒リーダーシップ』『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法』、『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』(2月発売予定)、『Google流 疲れない働き方 やる気が発動し続ける「休息」の取り方』(3月発売予定)。
世界のためにいいことをして、お金もちゃんと儲けよう
ピョートル:ポーランドという国は行き過ぎた共産主義から行き過ぎた資本主義に大転換して、90年代は僕にとって大変な時期だったんですね。共産主義も大変だったけど、共産主義が終わって民主化、民営化になって素敵だなと思ったら、もっと最悪な状態になったんですね。それが3~4年間くらい続きました。例えば、ちゃんとした教育を受けてない人たちは失業率が高くて、物価も高くなってきているから苦しんでいる。その一方でチャンスを掴んだ人たちが膨大なお金をつくって儲けて、貧困の差が大変なことになってきました。
常識的に考えれば、世界中にあるお金をちゃんと分ければ、みんなにチャンスを分配すれば戦争も無くなるし、世界が変わるはずなのに、それをやろうとしている人たちが少なすぎる。お金を儲けるのが悪いことだとは思いません。いいことをして、いい価値を世界にもたらせば、稼いだお金で自分に必要なライフスタイルをつくっていいと思う。でも、お金だけ、強欲のためだけに働くのではなくて、LIFULLの井上さんもおっしゃっているように「利他主義」という考えが大事だと思っています。
Bundesarchiv, Bild 183-1989-1104-437 / Settnik, Bernd / CC-BY-SA 3.0
グーグル社内には「働き方改革」なんて存在しない
NWF:お金を儲けることは悪いことではないけど、その分配の仕方がよくないということですね。
ピョートル:残念ながら日本の起業家の多くはシリコンバレーで成功しているビジネスモデルを模倣して、ビジネスチャンスをうまく掴んで儲かって、そしてフェラーリ買って、ホステスクラブでお金を使って……そういう人たちが多すぎます。
根本的な話ですが、まず企業は何のために存在しているかを考え直さなきゃいけないんですね。例えば、日系大手メーカーでは技術力にまかせてあれこれいろんなものを作り過ぎて、結局は自分たちしかできない価値を出せてない会社が多いんです。自分たちにしかできない価値、自分たちはここに情熱を感じて、その問題を解決しようと決めれば、大きい問題でも解決できるはずですね。
健康や教育の問題、環境問題にしても行政だけではなく、行政と民間が一緒に解決しなきゃならないんですね。そのような問題をちゃんと定義して、問題解決をするためのビジネスモデルをつくって、その中で人材をどういう風に生かしていくか、ということを建設的に考えなければならないと思います。どんな問題に取り組む会社か、どんな働き方にするか、どんなビジネスモデルをつくるか、というのはセットで考えなければならないということです。
その一方で、CSRというのは、僕はあんまり好きじゃないんですね。お金儲けをしている会社がブランディングのためにCSRをやるというのはちょっともったいないですね。会社のミッションに社会貢献を掲げている会社の方が儲かっていることが多いし、かっこいいですね。
今シリコンバレーで一番儲かっている会社というのは、グーグル、フェイスブック。そのような会社はミッションが非常に強いんですね。どんな世界を作りたい、ということをしっかりビジョンとして持っています。グーグルは全世界のあらゆる情報を整理して誰でも使えるように提供していく。その情報もネット上のデータだけではなくて、ユーザーの健康情報や環境情報も取り込もうとしている。
フェイスブックは世界中の人たちを繋げていくことを掲げて、自分の人生もフェイスブックによってかなりよくなっています。みなさんと繋がれるし、自分が発信したい情報を発信できる。だから誰でもフラットな平等な感覚で、インフルエンサーにもなれる。ちゃんとしたメッセージのある人は世界にも貢献できる仕組みになっています。よく見れば、日本でそういう強いミッションを持っている会社は非常に少ないです。
働き方改革にしても、働き方の前に経営改革をしなければならない。会社のレベルで会社のミッションをしっかり持って、そのミッションを達成できるようにすれば、働き方なんて大きな問題になることはありません。グーグルは働き方改革なんてしてないですよね。
一つの役割だけにとらわれず、自分の中のダイバーシティを広げる
NWF:ピョートルさんは会社という枠を前提としてお考えですが、これからも会社という枠組みを前提とした働き方が主流になるのか、それともフリーランスが増えて働き方が変わっていくのか。
ピョートル:僕は会社という言葉にこだわりはありません。むしろ個人の選択肢を増やす必要があると思うんですね。僕は男性、あなたは女性とか、外国人、日本人というダイバーシティではなくて、自分の生き方、思考のダイバーシティも高めなきゃいけないんですね。
例えば、日本の女性はよく「ボックス」に入れられてしまうんですね。女子高生とか、女子大生とか、OLとか、専業主婦とか、実際にひとつだけのボックスで動いているなんてあり得ません。なぜなら、社員でもある、個人でもある、妻でありながら娘でもある、お母さんでもある。妻というのは、妹、お母さん、恋人の役割もある。いろんな役割を持ちながら、自分が欲しい生き方、世界にもたらしたいことと世界から得たいことのバランスをとっていくのがとても必要ですよね。
その中で大事な選択肢になるのが仕事ですね。仕事というのは結局、何らかの価値を他人に差し上げること。その価値がちゃんと評価されたら、感謝されたらいいと思うんですね。例えば、お母さんというのはお仕事です。お母さんであるから、ちゃんとお母さんの仕事をすれば、お子さんに感謝されます。OLさんもちゃんと仕事をしたら給料がもらえる。
フリーランスで働きながら、会社でも働きながら、会社経営者にもなれる
これからの世界はリビング・エニウェアのような考え方、どこにでも住めるという考え方であれば、フリーランスでありながら、会社で働きながら、自分の会社を持つことも全て同時にできるような働き方がいいと思いますね。僕も今4つの柱で動いています。自分の会社も持っているし、2つの会社で働いて、社会貢献のプロジェクトもしていて、情報発信もしています。いまだに自分のことを一言で定義できないんですけど、それでいいんじゃないか。自分がこういう人なんだ、ということじゃなくて、自分はこういうミッションで動いています、ということが大事だと思います。
では自分のミッションは何かというと、誰でも自己実現ができる世界をつくることです。そう考えると、仕事というのは手法の一つにすぎません。結局、ビジネスを立ち上げても、教育をしても、テクノロジーをつくっても、本を書いても、一つのミッションに貢献できていればどれも価値のあることだと思うんです。
そしてもうひとつ働き方を考える上で残念なのは、会社のレベルでは働き方改革=経営改革ですが、個人のレベルだと働き方改革ではなく生き方改革をしなければならないんですね。自己実現するために、自己認識をして自己開示をして自己表現していくプロセスをちゃんと立ち上げる必要があるんです。残念ながら日本人はそれがとても弱いんですね。
それはなぜかと言うと、トップダウンの教え方で教育が成り立っているからです。ちゃんと先生の言うことを聞いて、言われた通りの勉強をすれば、試験でもなんとか合格ができるんですね。減点方式じゃなくて、例えばゲーミフィケーションのようにプラスアルファのことを身につけていただく必要があるんですね。
2050年の世界を想像して、いま自分にしかできないことをやる
12歳~14歳の子どもたちって、ちょうど大人になろうとしている年代です。今の世界では「大人=○○」というテンプレートや定義はありません。50年前だったら、ブルーカラーワーカーかサラリーマン、というものがあった。そういう時代だったらその定義に向かって教育を受ければいい。しかし今の時代は「育てる」のではなくて、「育む」ような教育が必要だと思います。
既にあるリソースをいかにうまく使って、ゼロからイチの価値を生み出していくか、そういう考え方を持っていないと、これからの世界を生き抜くことはできないのではないか。例えば、今の中学生は2030年~2050年に大人になります。だから2050年の世界をまず想像して、ちゃんと予測して、2050年の世界の大人をつくる教育が必要ですね。日本のほとんどの学校はそれをやっていないんです。
例えば、仁禮彩香さんをご存知ですか? 彼女は今20歳の学生なんですが、二つ目の会社を立ち上げようとしています。1社目のグローパスという会社は14歳で立ち上げて、湘南インターナショナルスクールという中学校をつくったんです。自分が行きたい中学校をつくって、20歳になってその会社を引退して、子どもに任せたんですね。その後2社目を立ち上げようとしている時に僕に紹介されて。最初はテクノロジーを作りたいと言っていたんですが、僕がいろいろメンタリングしていくなかで「自分にしかできないことは新しい種類の学校をつくることだ」という方向に変わってきました。
今、彼女に考えていただいているんです、2050年の世界を想像してみようと。それで今度一緒にソフトバンクさんでワークショップをやるんですが、まず2050年の世界で生き残る必要不可欠なスキルを考えて、いかにそのスキルを教えていくか、ということを逆算で一緒に考えましょう、というワークショップを開催するんですよ。
目の前の大きなチャンスを掴むために、目の前の仕事を捨てる
NWF: ピョートルさんご自身は普段どんな風に働いてらっしゃるんですか?
ピョートル:働いてないんですよ、ほとんど仕事してない。それでよく怒られるんですけどね(笑)。僕はまず仕事をするにあたって、振り返りとか、手放す、学びほぐす、ということを非常に大切だと考えています。自分にとって一番大きい敵は今の自分。今やっていることはもう時代遅れだって考えた方がいいと思うんですね。そうすると、自分の今の手法や仕事の仕方にあんまりこだわらないようなマインドセットされるんですね。
目の前に10倍大切なチャンスがあるのに、今やっていることが大切だから動かない、というのはもったいないですよね。だから、もし今の仕事が大切なんですけど、10倍の大切な仕事が目の前に現れたら今の仕事を捨てるべきだと思いますね。それは、根本の僕の考え方で。
今、自分の収益は3割の時間でつくって、7割の時間を次の未来をつくる仕事にかけていますね。そうすると、ガンガン新しいチャンスが出てきて、ブランディングも良くなって、もっと影響力のある人たちと接することができるようになるんですね。より良い仕事ができるようになって、より良い結果を生み出せます。
「遊び」が新しい仕事をつくる? “ゆでガエル”になる前に実践しよう
NWF:分かりやすいですね。そう考えると、いわゆる労働いうのは無くなっていくのかもしれませんね、仕事じゃなくて、遊ぶ、プレイですね。「遊び」とういうのは高度な生物にしかできないことでもあります。
ピョートル:まさに「プレイ」というのが大切なんですね。僕が感動した言葉があったのですが、数年前にモンテッソーリ教育の現場を見学に行ったんです。子供たちが遊んでいるクラスルームに入ると、まず我々大人に学長が言った言葉が「子どもの邪魔をするな。今、大切な仕事をしているんだ」と。遊び=大切な仕事、というのをモンテッソーリ・スクールでは3歳から教えるんですね。遊ぶことは、新しい価値を生み出す、新しい想像力を生かすことです。遊んでいるから給料をもらえないんじゃなくて、遊んでいるから収益が上がる、ということを仕事として考えた方がいいと思うんです。誰もやったことが無い仕事をして、自分の生活を支える収益をあげている人たちが、これからの成功者です。
NWF:日本の会社組織の現状を考えると、ピョートルさんのおっしゃるような価値観は組織のトップには理解されやすいとは思うのですが、現場で働いている人たちにとってはハードルが高い気もしますね。
ピョートル:僕は「4つの層」というものを考えていて、一番下の層はゆでガエル層、その次はリピーター層、その次は変えたい層、その上に実践層ですね。実践層の人たちに僕の話を聞いて欲しいんですね。ベテラン経営者か若い新卒かはそれほど関係なくて、実践していく力、やり抜く力を持っている人たちに僕のメッセージを届けたいんです。僕が普段1対1でオフラインで接する人たちには実践層が多いんですね。まさに今ここ、ヤフーロッジにいるんですが、例えばスーパーイノベーターの沼田さんは実践層だと思っていますね。何をやっているかは別として、「やっている」ということが大切ですね。
同じ価値観で違う価値を生み出すか、違う価値観で同じ価値を生み出す、という人たちと接するべきだと思うんです。そういう人たちが周りに増えていけば、自分の刺激にもなるし、影響力にもなる。若い人たちにメッセージを伝えるならば、やっぱり何かやりましょう、まず自分の安全領域から出て、違う人たちと接して違うコミュニティに入り込んで、自分の自己認識、強み、弱み、好き、嫌い、信念、価値観をしっかり考えて、自分のミッションを構築することですね。それをちゃんと表現していくことを仕事にできれば、自己実現ができると思います。
過去の経験と未来への想像で、自分だけのミッションが見えてくる
NWF:ミッションとは、自分は結局どういう社会を作りたいのか? ということで、最終的に自分のできることに落とし込んでいけばいいのですね。
ピョートル:僕は、何を世界にもたらしたいか、何を世界から得たいか、というギブアンドテイクのバランスがとても必要だと思うんです。既に自分がどんな価値、武器、強みを持っているか、その武器を使って何ができるか、というのがボトムアップの思考プロセスです。その次にビジョン。ビジョンというのはラテン語で「見える化」ですよね、だから自分が見たい世界をちゃんと想像して、その世界をいかにつくっていくか。この両方を合わせれば、どこかに自分にしかできないことが見えてくると思うんです。
大きいミッションでもいいし、小さなミッションでもいい。人生はそれぞれ人の考え方もあるし、人のステージもあるので。例えば、いま自分の人生を賭けて何かやるか、それとも子供がいて育児と自分のやりたいことのバランスをとるか、人それぞれで状況は違うと思いますが、何らかの目的が無いと非常に悔しい人生になるんじゃないか。
NWF:ピョートルさんの生い立ちをお聞きすると、ビジョンが見たくてもその世界が身近に無いという社会状況だったのかなと想像します。そんな中で、いまお持ちのビジョンをどのように獲得していったのでしょうか?
ピョートル:今日はいっぱい刺激を与えられてセラピーみたいですね(笑)。ターニングポイント、挫折というのは人にとって大切だと思うんです。それはいい面もたくさんある。タイムマシーンに乗って自分の過去に戻って、悔しい経験にちゃんと向き合って、学んだこと、得た知識、得た価値観を振り返って、その価値観の実現に向かって、なんらかの形に持っていくというのは、僕にとって大切ことです。
自分の子どもの頃の経験や、その時に学んだことを未来に向けてタイムマシーンで、未来に向かって想像していくこと。こういう世界が必要、こういう生き方が必要、こういう理想がある、自分はこういうことが欲しい、と想像していくことが大切だと思うんですね。だから自分の経験と想像のバランスが必要だと思います。
僕は子どもの頃に共産主義の国に住んでいて、戒厳令の時には食糧も足りない、自由が無い、という経験もしました。子どもの頃にいじめられて毎日のようにデコボコにされて、殴られて、小さな子どもだったから自分より大きな子どもたちによくイジメられていたんですね。でもそれを今、最悪な子どもの頃だったとも思ってもいいし、そうでもなかったと思ってもいいんです。
その経験のおかげで、共産主義で悪かったことが世界で二度と起こらないような仕組みをつくる、自由な世界をいかに作っていくか、ブラック企業をいかに潰していくか、ということを考えるようになりました。いじめでデコボコにされた経験は、自分より20センチも背が高い男と戦っていく力を身につけさせてくれました。筋肉がついたというのもあるし、殴られるのが怖くないというのもあるんですが、それは自分の強みにもなったんです。あまり恐れないというのも強みです。そしてそのような経験をいかに世界に出していくかというのは、未来志向のタイムマシンの部分です。
会社の愚痴ではなく、会社の「いいところ」を探してみよう
ピョートル:先日、働き方改革のセミナーで話したことなんですが、会社勤めの方でよくありがちなのが、飲み屋に行って上司の愚痴や文句を言ったり、仕事や会社の文句ばかり言ったりすること。いいことはひとつも言わないんですね。だから参加者みなさんに、まず1分、隣の方に自分の会社のいいところを話してください、と言ったんですね。話せない方も少なくなかったけど、いろいろ出たんですよ。それで顔色が変わった。自分の会社はそれほどブラックではなかった、と気付いた人も出てきたんですね。
その一方で経営者レベルの人たちも、会社の強みや歴史、将来のミッションやビジョンを社員に描いて伝えるのは大切な役割です。それと同じように、政治家も自分たちの国の強みや未来のミッションをしっかり伝えなければならない。
NWF:ミッションを語ることは経営者や政治家だけでなくて、例えば親が家庭のミッションのようなものを自分の子供たちに語ることも大事なのかもしれませんね。そういうことところから私たちのアイデンティティも形成されていくのでしょうね。
ピョートル:教育の話だと、去年と一昨年に中国の深圳で開催された政府系イベントで話したんです。そのイベントのテーマは「中国の職業教育の改革」で、民間、政府、大学の人たちが1500人くらい集まって話をしたんですね。中国人の政治家は面白くて、ムッソリーニみたいなしゃべり方をするんですよ、ワー、ワー、ワーって。
教育を改善しなくてはならない、みんなが自由に話せるようにしよう、先生が子どもたちからも学んでいくというような双方向の教育をしていこう、というイベントだったのですが、結局ずっと上から目線で登壇者のプレゼンが続くだけで、参加者が隣の人と話せたのは1分も無い2日間でした。
NWF:中国の深圳でもそんな状況なんですね。ところで、ピョートルさんはなぜ日本に居続けるのですか? 日本より働きやすい国はたくさんあると思うのですが。
ピョートル:日本は楽しいですから。それにこういう顔でシリコンバレーに行っても差別化しにくいし、ネットバブルもそろそろ終わるんじゃないかと当時は思ったんですね。あと、日本はまだ世界で3番目の経済力があるから、この国でちゃんと活躍できれば世界に貢献できると思ったんです。みなさんは分からないかもしれませんが、日本人であることはとてもラッキーなことなんですよ。