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境界を越えて世界を結ぶ(4/5)“ビジョンを描け、現実が音を立てて追いついてくる”

EVENT

【満員御礼】Next Wisdom Gathering “No Boundariesな社会はありうるのか -経済的、地理的、時間的自由-

境界を越えて世界を結ぶ(3/5)からのつづき

 

佐藤:ありがとうございます。では質問の時間でございます。

参加者(女子高校生):私の夢なんですけど、もしも世界中の子どもが一緒に同じ歌を歌ったら、とても荘厳で素晴らしいことになると思うんです。そのとき、どんな歌を歌ったらいいと思いますか?

高橋:おれ、それを経験したことがあるよ。昔、サイババっていたの。1店目のバーを千葉にオープンした20歳の頃、サイババがウソかホントかテレビでも話題になってて。でも、千葉のはじっこで議論してても意味無いから、店員と4人でインドまで見に行ったの。

サイババの寺をアシュラムっていうんだけど、その中に共同生活スペースみたいなのがあるわけ。そこで夜、世界中の人が一緒に歌う。1000人くらいいて、国も100カ国は軽く超えてると思うんだけど。インドの旋律が延々と繰り返されてて、みんな自分の言語からだんだんそっちに寄っていくわけ。それで、自分がそのバイブスに合った瞬間というのが絶対分かる。「合った」っておれも思ったわけ。そのとき、ゾクゾクゾクッてした。そこにいる全員と話せたっていう変な感覚。

世界中の子どもがみんな同じ歌を歌うってなったとき、このことがヒントになるかもしれない。『We are the world』とかだとダメなんだ。もうちょっと根底の方に行かないと、世界の人ってみんな一緒になれない。

楠本:実は「愛・地球博」のときに試してるんですよ。グリッド・コンピューティングが出てきた時期だったから、世界中の子どもたちを同期させて歌うイベントを最後にやったの。でも、やっぱりネットでしょ、バイブスが全然ちがうんだね。

高橋:この流れでおもしろい話をすると、エスパーキヨタ(清田益章)っていうスプーン曲げで有名になった人と仲良くなって、本当に目と鼻の先くらいくらいの距離でスプーンを曲げるとこを見たわけよ。しかも、おれが持ってきたスプーンで。でも、マジで折れるの。

それで、「どうやってるの?」って聞いたら、その答えにインスピレーションがあって、おもしろかった。一つ目は、よく言われてるんだけど、「頭の中で映像を作ろう」。先に自分がスプーンを折る場面のビジョンを作れば、それが現実化する。二つ目が「それを達成した瞬間のみんなの反応をイメージする」。三つ目が「そのときの自分の気持ちをイメージする」。その三つを先に作ったら、タイムラグを置いて現実がついてくる、って言うわけ。「ビジョンを描け」だけだと曖昧すぎる。この3つなんだと。「タイムラグ」って言葉を使ってるからすごくピンと来たんだけど、現実がビューっと音をたてて追いついてくる感覚だと。

「じゃあ、スプーン曲げだけじゃなくて、他のことでもそうやって生きていけば人生思い通りなんじゃない? なんでそうしないの?」って言ったの。そうしたら、キヨタさんが「おれは短距離ランナーなんだ」って。「3分後だったらできる。それに対して、歩は中距離ランナーだから、同じ事を3年とか10年でできるんだ」って。なんか分かりやすいよね、この説明。

楠本:店作るときにも同じことが言えるよね。それが甘いとイマイチ。

佐藤:僕もキヨタさんから聞いたんですけど、ビジョンはすごく具体的に描かなきゃダメだと。「折れたらいいな」っていうレベルじゃダメらしいんですよ。上から何ミリのここから折れる、どういう弧を描いて落ちるとか全部想像する。想像し切ったときにそれが実現すると。その具体性の部分で、人によって差が出ると思うんです。

高橋:おれらはいつも「こうなったらよくね?」「周りこうなるぜ?」「みんなこう思うぜ」っていう話をしてるんだよね。

楠本:そんなことばっかり話してるよね

 

境界を越えて世界を結ぶ(5/5) “福島だからこそ世界一を生み出せる”へ

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