WISDOM PICKUP

叡智というものは、物事を立体視することで奥行きを発見し、その立体感の中に立ち上がってくるものである。 
それらは一面的ではない。領域横断的視点を持ち、クロスリファレンスを行いながら紐解くことが大切である。好奇心をもって世界に向かい、自らの経験、時間、情報、さまざまなリソースと視点から世界を見続けることで、叡智という星座が浮かび上がってくる。 

多角的な視点で”幸せ”について考える記事3選

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私たちは誰もが、幸せになりたいと願いながら暮らしています。当たり前すぎる感情のため、日々の暮らしに追われていると忘れることもありますが、何かのきっかけで幸せになりたいという感情を思い返す機会はあるのではないでしょうか。
作家の村上春樹さんは、エッセイのなかで『小確幸(小さいけれども、確かな幸せ)』というすてきな言葉をつくりました。日常で起きる出来事を『小確幸』と捉えられれば、私たちはわりとたくさんの幸せを感じながら生活できるのかもしれません。


今回は、”幸せ”に関する記事を3つピックアップします。
1つ目は、日本デジタルゲーム学会理事・三宅陽一郎さんと、幸福学研究者の前野隆司さんの対談イベント。AIと幸福の相関関係を考察することで、人間の幸福について考えていきました。
「幸せの研究は世界中で沢山行われていて、実は、煩悩が減っていくと幸せなことがわかっています。お金とか物とか地位のように、他人と比べられる財を経済用語で「地位財」と言うのですが、我々には地位財を求めたい気持ちがある。でも、地位財による幸せは長続きしないことが、実はわかっている。「ゲームに勝ちたい」、「出世したい」、「金持ちになりたい」という煩悩を満たすことでは、ある程度しか幸せになれない。 
要するに、金持ちになればどんどん幸せになるかと言うと、あるところから幸せになれなくなるんです。ノーベル賞を取ったカーネマンは、「年収7万5千ドルを超えると、年収と幸せは関係なくなる」と言っています。750万円以上を求めても幸せになれないのに、「もっと稼がなきゃいけないはずだ」という気がする。でも、稼いでも幸せにはなれない。 ……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/3344/


2つ目は、「暮らす街によって幸福度は変わるのかどうか」について言及したHOME’S総研所長・島原万丈さんのイベントレポート。
「センシュアス度の高いところに住んでいる人ほど、幸福度や満足度が高い傾向が認められるということです。(中略)東洋経済さんの住み良さランキングと今回の調査対象と重なる都市をピックアップして、同様に満足度と幸福度の相関係数ととってみると、幸福度が-0.016、満足度が-0.035と、グラフのばらつきを見ていただければ分かりますが、全く相関がないということなんです。住み良さランキングで上位だろうが下位であろうが、満足度や幸福度とは関係ありませんよという可能性が指摘できます。……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/1089/


3つ目は、様々な事象からオフグリッドしたときに、”働くこと”はどのように幸せな方向に向いていくかについて議論した、クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主・影山知明さんのイベントレポート。
「確かにマッキンゼーの頃や投資ファンドの時の方が、新聞の一面に載るとか、そういう意味でのインパクトを残す仕事はできていた面はありますが、そこでの付き合い先やそのインパクトを起こした先にいる人は、自分が死んだ時そうは思ってはくれないかもしれない。だから、今は自分にとっての世界や社会というものが、より具体的になったという感覚です。そして「もし死んだら」と考えたとき、自分にとっての大事な人が、固有名詞や顔が思い浮かぶようになったことに、代えがたい満足感や幸福感があります。
そういうやり方をした結果、経済的に貧しくなるんじゃないかということも含んだご質問かと思いますが、そんなことはないと証明したいと考えています。今言ったように時間や手間をかける、人を生かす、事業計画を持たないという経営のやり方をしているけれど、結果的にそういうやり方をしたことでスタバより利益率が高いとか、他社より社員の給与水準も高いということが実現しうると考えていて、それは僕のこれからのチャレンジです。……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/2895/

いま、改めて知る『神話的思考・仏教・高野山』

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2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。AIと共生する時代が来ると仮定すると、「人間とは何か?」という根本的な問いに行き着きます。
ここでは、多様な民族に深く関わる宗教の観点から人間と思考について考えた記事を紹介します。


●ドミニク・チェン氏、竹村真一氏対談 【オフグリッドの世界と、その可能性~ナショナリズムとの関係編~】
「……いま僕たちが持っている宗教というものに対するある種の偏見やステレオタイプから脱却して、あらゆる神話的思考が共通の回路をもっているということに気付いていけたら、いま私たちが直面している宗教間対立やナショナリズムの対立を融解させる可能性があるのではないでしょうか。……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/1833/


●僧侶 松本紹圭氏インタビュー
「……考えてみれば、神道って「神教」にならなかったんですよね。一方で仏教は、古くは「仏道」と呼ばれていたものが、明治期に入ってキリスト教やイスラム教といったreligionに出会う中でつい「仏教」と名乗るようになってしまった。Religionの語源は「固く縛る」といった意味だそうです。本来は人の心を自由にするはずの仏教が、宗教というカテゴリに縛られてしまっているのではないかと。神道にはいわゆる教義がありません。環境的宗教であり、自然的宗教であり、広い意味では宗教的なものですが、別に宗教=religionの枠にくくる必要もないと思うんです。だから仏教も本来の「仏道」として、神道とともに『宗教(religion)じゃないよキャンペーン』を展開してはどうかと思うんです。……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/3303/


●高野山別格本山三宝院副住職 飛鷹全法氏、生駒芳子氏対談 【高野山に学ぶ叡智】
「……日々の行は、朝3時から始まるのですが、ひとりで本堂で拝んでいると、突然ものすごい雨が叩きつけて来て、おそろしいほどの雷鳴が轟く。このまま自然の猛威に呑みこまれてしまうのではないか、とおののきながらも必死に拝んでいると、いつのまにか雨は止んで、森に光が静かに満ちてくるんです。かすかに一声、鳥の鳴き声が響いたと思うと、次第に鳴き声が重なり合って、夜明けを導いて来るんですね。道場から外に出て空を見上げると、雨に洗われた青空は限りなく澄んでいて、木々の合間から射し込む木漏れ日は、まるで透明な音楽のようでした。本当に体が震えるような感動を覚えました。その時、ああ、だから空海さんは後夜っておっしゃってたのかって、思ったんです。……」
続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/582/

AIと人間の関わりを考えるときに、改めて考察したい『命』についての3記事

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2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。

たとえば、感情をもつAIが出現して私たちの生活に入ってきたときに人間は何を考えるのでしょうか? そもそも、人工物と自然物の境界線がゆらいでいくのではないか? AIについて考えるほどに、私たち人間は今までにないほど『命』について考える時代がくるのではないでしょうか。

今回は、『命』をテーマに記事をまとめました。一つ目は、生命をつくることを多義的に研究するアーティストであり、生命科学研究者の岩崎秀雄さんをゲストに招いたイベントレポート。

「『人工細胞を作る』というのも、非常に野心的なプロジェクトです。僕たちの体は大体40兆個ぐらいの細胞でできていますが、細胞は基本的に親から受け渡されています。つまり、『細胞は必ず細胞から生まれる』というテーゼがあるんですね(細胞説)。そこを人工的に作ってしまうのが人工細胞研究です。……」
★続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/3131/

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二つ目は、食べることについて改めて考察した『美味しいの叡智2』のイベントレポート。あらゆる生物は生命維持のために食べますが、味わう行為は人間にしか許されていないこと。美味しいものを食べたい欲求は誰にでもありますが……。

「現在、僕たちが食べている肉がどこから来るかというと、元は家畜であったり狩猟で獲った動物だったりします。家畜を育てるには、土地・飼料・水などが必要ですが、その飼料や水がどんどん足りなくなってきている現実があります。
肉を安定して生産するために、焼き畑農業によって森林資源が減少したり、農業や畜産によって水や土地の汚染が進行したり、狭いところで工業的に肉が作られるので薬剤を大量に投与しないといけないといった問題があります。さらに今まで家畜の飼料を作っていた農地が、バイオエタノール技術の発展によって燃料用作物に振り向けられることで、飼料価格が高騰する問題も出てきました。その結果、牛肉や豚肉の値段も上がっていく。そういう諸々の問題を解決できる方法の一つとして、代替タンパク源が注目されています。……」
★続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/3257/

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三つ目は、命を食べるという視点から、蜂獲り師で罠猟師の熱田安武さんのイベントレポート。

「このシカに関しては、参ったんですよ、本当に。最期、座り込んでこっちを見てくるんです。何をどう思っているか、わからないんですけど、そういうことを思う猟師と思わない猟師がいるんですね。”おめえそんなの気にしとったら猟師がやってられるか”と言う人もいるし。気にするなって言われても、気にします。だから、殺すのを人に任せることはないし、自らの手という責任においてまっすぐ向き合う以外に何ができるのか、と思います。
そういう意味でいうと、さっきのイノシシなんかは自分のことを殺しにくる。自分の五感と身体を駆使して、仕留めてお肉にする。エネルギーとエネルギーが成り立つというかそういう感覚があって。シカさんは、どっちかというと、”殺さないで”っていう表情に見えますし、こちらへの殺意も明らかに違うなぁって。それで昨年の冬頃、いっぱいいっぱいになってしまいました。……」
★続きはこちら→ http://nextwisdom.org/article/1277/

『AIと人間の関わり』に関する3つの視点

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2018年度のNext Wisdom Foundationは、『AIが社会基盤に入ったときに残していくべき必要な叡智を考える』をテーマに掲げて活動しています。すでに、IoTは生活基盤に入っており、”AIマンション”の開発が進んでいるというニュースも聞かれます。今後も、私たちの暮らしに関わるAI進化の話題は増え続けるでしょう。

今回は、今気になる『AIと人間の関わり』をテーマに記事をまとめました。
まずは、政治にAIの導入を試みて世界初のAIメイヤーとして選挙に出馬した松田道人氏へのインタビュー。

「IT化・AI化の荒波にのまれにくい最後の分野が政治だと思っています。その理由は、市場原理が働いていないから。いまどき二世が親の名前で活躍してるのは政治家と芸能人くらいでしょう。敢えて政治の中に入って、市場原理で壊していくことも必要ではないか? もちろん、市場で処理すべきでないこともあると思いますが、そもそも情報公開がされていないから、効率化できる仕事や改善すべき点があるということ自体が世の中に伝わっていないんです。……」

【続きはこちら】http://nextwisdom.org/article/3200/ 

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二つ目は、マンガ『機械仕掛けの愛』の作者・業田良家氏のインタビュー。
たとえば人間と同じ感情・同じ姿を持ったAIがあらわれたときに、人間はそのAIとどう付き合っていくのか……? 『機械仕掛けの愛』は、エンタテインメント要素があり誰でも読みやすい1話完結型のマンガの中に、人間とは何か? という哲学的な問いが織り込まれています。その作者が考える、人間とAIの関わり方について話を聞いています。

「僕はAIやコンピューター技術について調べれば調べるほど、暗い気分になるんです。でも、それは漫画では描けないんです。そういう漫画は誰も読みたがらないですから。それに、漫画や創作ものは、読者を励まさなければいけない。励まさないと基本的に意味がないと思っているので、その中で必死に良い面を探そうとします。そして希望を描くことによって、少しでも未来が良い方に向かっていけばいいな、と思って描いています。
加えて、ささやかな希望でもあるのですが、僕が描いた漫画もAIが将来見るだろうと。こういう気持ちを持ちながら描いた漫画家がいるんだな、こういう風に読む読者がいたんだな、と思ってもらえるかもしれない。……」

【続きはこちら】http://nextwisdom.org/article/3066/

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三つ目は、人間とAIが共生した場合に起こりうるトラブルと法律の関わり方について、専門家の工藤郁子氏と開催したイベントレポート。
AIを搭載した車が人身事故を起こした場合の責任はどこにあるのか? AIに課税すべきか? 簡単に国境を超えるAIを国ごとの法律で律するのは難しいのではないか? などなど、AI共生時代に起こりうるトラブルを想定した具体的なトピックスで、とてもエキサイティングなレポートになっています。
「GAFAはAIの開発に巨額の投資をしていて、ビッグデータ・ビジネスやアルゴリズム等を彼らが主導していくと言われています。なので、中国や欧州はアメリカの一極集中になってしまうのではないかと強い警戒感を持っています。ですが今のご意見では、AIは民主化が進んでオープンになり、誰もがAIを開発したり、使える環境が整う。そうするとパソコンと同じで、AIやロボットを特別に捉えて制度を構築するよりは、一般的な話としてセーフティネットや税制を考え直すほうがよい、というご意見でした。日本ならどっちがフィットしそうか、アメリカだったらどういう戦略をとるか、アメリカや中国に対抗するために日本はどういう戦略や法制度がありうるか、あるいは国際的なハーモナイズを考えると、どの辺りがバランスなのか……」

【続きはこちら】http://nextwisdom.org/article/3223/

”AI共生時代”の前に読んでおきたい。Next Wisdom Foundationが考えてきたAIに関する記事4選

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日々、AIに関するニュースを耳にすることが増えてきました。このまま進化が続けば、人間とAIの共生時代がやってくるのでしょうか。ここでは、今までにNext Wisdom Foundationが考えてきたAIに関するレポートを紹介します。”AI共生時代”が来てもむやみに怖がることのないように、ここできちんと知っておきませんか。

最初の記事は、複雑系科学者 池上高志さんが2015年に行ったイベントレポート前後編。
「エクスポネンシャル・テクノロジーというものがあり、それが爆発的に増えていくと、科学もいままでと同じ形でいられません。やれることも変わるし、「わかり方」も変えていかなくてはならない。そのとき、ただ混乱して騒ぐだけなのか、それとも、何ができるかを考えて科学の形を変えようとするか。僕は後者を考えていて、今までやってきたことは捨てて、新しい科学がつくれるのではないかということを目指しています。……」

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二つ目の記事は、人工知能学会会長 山田誠二さんへのインタビュー。
「2045年頃に人知を超えるAIが実現し云々という意味でのシンギュラリティは噴飯ものと言っています。たぶん、できないでしょうね。
机上の空論にさえなっていないと思います。根拠もありません。ハードウェアが指数関数的に伸びるというのはある程度できるかもしれませんが、ハードが伸びればシンギュラリティが起こるわけでもない。アルゴリズムが指数関数的に伸びれば良いのでしょうが、そうはなっていません。……」

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最後は、AIとファッションにフォーカスしたイベントレポート。『ファッションおじさん』運営者の酒井聡さんと、ファッションジャーナリストの生駒芳子さんをゲストに迎えました。
「ロボットやAIは何ができるのか? 手で彫るという行為もAIができちゃうんじゃないかとか。その時にAIにできないことは何なのか? よく言われるのは、人間のゆらぎや曖昧さ、不規則性です。人間の目にはゆらぎがある方が自然に見える。きれいに整えられた機械的なものは逆に不自然に見える。……」

知識として知っておきたい。最旬エネルギー事情を知る記事4選

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今回は、きちんと知識として知っておきたいエネルギーについての記事をピックアップします。石油に取って代わるエネルギーは「藻」という話、エネルギーについて考えることは地方創生につながるという取材レポート、再生可能エネルギーは儲かるというイベントレポートまで、最旬のエネルギーについて知ることができる記事を取り上げます。興味のある記事から、じっくりお楽しみください。

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まずは、藻類の石油生成の過程を科学的に再現することに成功した筑波大学の渡邉信教授の取材レポート。
未来のエネルギーが、石油に代わって科学的に生成された藻類オイルになる可能性はあるのでしょうか?

「オーランチオキトリウムが注目されたのは、2010年以降です。長い間、みんなに相手にされていなかった生物だから、まだまだ分からないことも多くありますが、いろいろ調べていくと、とんでもないことが分かってきています。まず、他の藻類に比べても、オイルを作る生産量がものすごく高い。オイルを体内に70~80%くらい蓄積します。中には、炭化水素系といって石油とほぼ同じ成分のオイルを蓄積するものもあります。そして、オーランチオキトリウムのいいところは、ものすごく増殖が速いところです。……」

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次は、3名のゲストを招いて開催した「オフグリッドの世界と、その可能性〜エネルギー編Vol.1〜」のイベントレポート。それぞれの立場から語られた、未来のエネルギーについての白熱した議論の模様をレポートしています。

「我々は最終的に水分解水素製造プラントというのを作りたいと思っています。広大な敷地に水分解パネルを敷き詰めておいて、太陽光で水から水素を取り出します。この水素を二酸化炭素や窒素と反応させて、肥料に用いるアンモニアや化学原料を作ります。ガソリンにしてしまっても構いませんし、水素を直接そのまま使うということもできます。……」

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3つ目は、かまぼこで有名な小田原の老舗企業『鈴廣』の取材レポート。本社の建物を100%再生可能エネルギーで動かし、地域の企業と共にエネルギーの地産地消で地域活性化を実現し、なかなか進まない国の再生可能エネルギーへの転換に対して他の地域と連帯しながら改革の声を上げています。

「昔の電気というのは高いところから低いところへしか流れない。だから大きな発電所を作ってそこからダムのように流すしかないと思われていたわけです。ところが今は、テクノロジーが発達したので、電気も融通がきくんです。……」

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最後は、再生可能エネルギーの実践者 自然電力株式会社代表取締役の磯野氏と、城南信用金庫顧問 吉原氏による「「オフグリッドの世界と、その可能性〜エネルギー編Vol.2〜」のイベントレポート。

「太陽光は最も安い電源になりはじめています。風力発電はこの10年でコストが半分になりました。エネルギー事業はもともと”燃料をどう分配するか?”という事業なんですね。今までの原子力や火力による発電だと、どうしても限られた燃料を確保しないといけないので巨大な国家事業になってしまう。しかし再生可能エネルギーはそのような”燃料のビジネス”ではなく、”技術のビジネス”なんです。だから限られた燃料の取り合いじゃなくて、誰がイノベーションを起こすか、というITの世界に近いんです。……」

働くとは何か? 4月に読みたい記事を公開しました!

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4月に入り、新しい職場や部署で働きはじめた方も多いのでは? Next Wisdom Foundationでは、「働くとは何か?」を多方面から考える記事を公開しました。

まずは、Googleの人材開発担当者と考える働き方改革について、ピョートル・フェリークス・グジバチ氏に話を聞きました。Googleには「働き方改革」は存在せず、強い企業に共通しているのは、強いミッションを持っていることだと言います。
「今シリコンバレーで一番儲かっている会社というのは、グーグル、フェイスブック。そのような会社はミッションが非常に強いんですね。どんな世界を作りたい、ということをしっかりビジョンとして持っています。グーグルは全世界のあらゆる情報を整理して誰でも使えるように提供していく。その情報もネット上のデータだけではなくて、ユーザーの健康情報や環境情報も取り込もうとしている」

2つ目は、働くとは何かを突き詰めた結果、全てのモノを捨てて代々木公園で暮らす道を選んだアーティスト、川畑久夫さんの記事。
「仕事には、たとえばお金を借りてマンションを建てて、さらにそれを担保にしてまた建てて、というようなことが世の中にいっぱいあるじゃないですか。どんな人生も歩けるんですよ、歩こうと思えばね。でも、僕の場合はそうじゃなかったんです。仕事は表現をする手段だと思ったんです。
人間が人間として自分を表現する。何とかして生きていこうと思うと、自分がどんな状況にしても、どのようなものを与えられても、まず自分が幸せな状態をつくることです」

3つ目は、会社・家族・地域など分断したコミュニティを、”拡張家族”で分断を超えて渋谷Ciftをつくった藤代健介さんのインタビュー。

「大学院を卒業するタイミングで就職するという選択肢を一応考えたんですけど、結構すんなりと就職するのをやめました。ひとつの組織に所属することにはメリットとデメリットもあるけど、自分としては常に変化ができるような環境に身を置きたいと思ったんです。それで、自分の会社を作って、そこを軸足にしつつ、他の環境にも依存しながら影響を受けていこうと考えました」

Next Wisdom Foundation研究員 植原正太郎のオススメ記事は?

Next Wisdom Foundation 研究員 植原正太郎

岡山県美作市の里山でオオスズメバチの蜂追い猟と猪の罠猟を生業にする熱田安武さん。地域の人たちからの通称は「野人さん」。猟期になると、毎日野山を駆け回る光景からその名がつけられたそうだ。

彼が相手にするのは「野生」。オオスズメバチもイノシシも、生きている。それぞれの昆虫や動物ごとに、独自の感性のもとに餌をとり、巣を作り、子孫を残している。

熱田さんは猟の最中、その野生の感性に自ら浸ることで、獲物を仕留める。森の匂い、肌にあたる風、獣の気配。言い表すことのできない感性の中で彼は生きている。

トークイベント中、彼の話をとても物珍しそうに聴衆は聞き入っていたが、2000年前に暮らす人たちにとっては当たり前の感覚だったはずだ。今の私たちのDNAの記憶にも残存していると思うと、都会ばかりで過ごしていられない気持ちになる。

4プレートの境界線、世界の大地震20%、活火山の10%をもつ日本人のマインド

Next Wisdom Foundation 研究員 花村えみ

世界はフラット化して、テクノロジーの進化でどこでも生活ができるようになりました。しかし物の味方や考え方は、DNAの情報に深く刻まれていて、他国の人が持つ、神について・自然について・共同体についての考えは、自分とは圧倒的に違うことも認識します。異様に天災の多い日本に生まれた私たちの物の味方は、とてもユニークなはずです。

竹村公太郎さんは、日本人にとってのコミュニティ(共同体・地域社会)とは「川で区切られた流域の中で、自然災害に対して一致団結して働き、助け合う集団」のことだと定義しました。
そういえば以前、ロンドン・ベルリン・ロサンゼルスの各地で、フリーランスとして働く同世代に「コミュニティ」という響きが持つ漠然としたイメージを聞いたことがあります。ロンドンでは家柄や経済格差による閉鎖的なイメージが、ベルリンやロサンゼルスでは、人種や思想による共同体というイメージが上がりました。相手や敵がいて「自分たち」を認識する方法です。

「自分たち」の区切りかたが違う日本人と、そのほかの国の人たち。
20世紀の思想家バックミンスター・フラーは宇宙船地球号という観念を唱えました。これだけ天災が増えてきた現在、日本人の「自分たち」の区切り方や定義の仕方は、とても重要な示唆を世界に与えるのではないでしょうか。

Next Wisdom Foundation事務局 清田直博のオススメ記事は?

Next Wisdom Foundation 研究員 清田直博

PROFILE
Next Wisdom Foundation 研究員

本当に機械は人間を超えるのか?
AI(人工知能)がIoT(モノのインターネット)を通じてますます僕らの生活に入り込み、2045年にはAIが人間の知能を超えるという特異点「シンギュラリティ」を迎えると言われ、今までSFの中の話だと思っていた出来事がまさに現実に変わろうとしている。

しかしAIやテクノロジーの急激な発達が描く2次曲線は、何もコンピューターの中だけで起こるのではなく自然界にも「Exponential Growth(指数関数的な増殖)」としてしばしば見られる現象で、「機械が進化すると生命に似てくる」と唱えるのが、人工知能ではなく人口“生命“を研究する複雑系の科学者、池上高志さんだ。

機械が人間を超えるのではなく、機械は「生命」になるのだ。そうすると「生命ってなんだろう?」という新たな疑問が湧いてくる。複雑で掴み所がない「生命」というものに人はどう対峙すべきか、どのように理解すべきか。その新しいパースペクティブを池上さんは示してくれる。

とにかく「AI」とか「シンギュラリティ」とかよく分からない言葉に踊らされる前に、ぜひこの記事を読んでほしい。

Next Wisdom Foundation

地球を思い、自然を尊び、歴史に学ぼう。

知的で、文化的で、持続的で、
誰もが尊敬され、
誰もが相手を慈しむ世界を生もう。

全ての人にチャンスを生み、
共に喜び、共に発展しよう。

私たちは、そんな未来を創るために、
様々な分野の叡智を編纂し
これからの人々のために
残していこうと思う。

より良い未来を創造するために、
世界中の叡智を編纂する
NEXT WISDOM FOUNDATION